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食用サメ、じわり人気=珍しさが集客に一役

11月28日3時26分配信 時事通信

 最近、食用のサメが珍しさや好奇心から魚屋さんの店頭で注目され、集客に一役買っている。どう猛なイメージだが、「あっさりして食べやすい」と少しずつ人気が高まり、出番も増えてきたようだ。
 魚市場に流通している食用のサメは、モウカ、アブラツノ、ヨシキリの3種が代表格。東京・築地市場(中央区)では青森県や宮城県産のサメが、鍋物(なべもの)用などとしてタラやアンコウと並んで販売されている。
 同市場の扱い量は、最も多く見掛けるモウカでも1カ月に約18トンと生のタラの7分の1以下。なじみが薄い食材だけに、食べ方などを教えてくれる「魚屋さん」が減ったことが響き、15年ぐらい前から減少していた。
 しかし、希少性が幸いしてここ1〜2年は「量販店などが積極的に扱うようになってきた」と築地市場の卸会社。小売りでは販売の管理化が進み、「定番品ばかり並んだ個性のない売り場が増え、客足が遠のいた」(大手スーパー)といった反省から、少し珍しい魚に着目。あえて売れ筋ではないサメなども陳列に加え、「品ぞろえにインパクトを出す傾向が強まってきた」(同)という。
 最近は、産地でもなかなか手に入らないモウカの心臓も首都圏の魚市場に出回るようになり、「酒のつまみ用メニューの目玉」(東京都内のすし店)として扱う飲食店も増えているという。 

最終更新:11月28日3時26分

時事通信

 

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