スポーツ

　【クーサモ（フィンランド）立松敏幸】ノルディックスキー・ジャンプのワールドカップ（Ｗ杯）は２６日、当地で個人第１戦（ＨＳ１４２メートル、Ｋ点１２０メートル）の予選を行ったが、追い風が強くなるなど競技条件が悪化したため、途中で中止となった。２７日の団体第１戦の前に個人第１戦の予選、２８日に本戦を実施する。今夏のサマーグランプリで試験的に導入された、風の条件などで得点を修正する新方式は今大会では採用されていない。

　日本勢は葛西紀明（土屋ホーム）や岡部孝信（雪印）ら６人が出場する。

　▽竹内択　（前日の練習で腰を痛め、試技を回避）調子も（ジャンプの）イメージも悪くないので、腰の張りがなくなれば普通に飛べると思う。

　○…自分が飛ぶ前にキャンセルになった葛西は「拍子抜け」と不満顔だった。２回の試技は順調に消化したが、予選に入ってから風向きがくるくる変わる状態に。日本勢で最初に飛んだ竹内択（北野建設）はジャンプに不利な追い風を受けて１０３メートル。この後、３選手がジャンプを終えた時点でやり直しとなったが、その後も岡部が９２メートル、湯本史寿（東京美装）が９１．５メートルと「落下」する一方で、向かい風に乗って１４３メートルの大ジャンプを見せる選手も出るなどしたため、順延が決まった。日本のカリ・ユリアンティラ・ヘッドコーチは「見ての通り」。