交際相手の娘を虐待して死なせたとして、東京都葛飾区金町2、無職、大久保誠容疑者(33)が傷害致死容疑で逮捕された事件で、大久保容疑者はこの女児の頭を浴槽に何度も打ちつける暴行を加え死亡させていたことが27日、警視庁捜査1課の調べで分かった。同課は16日、女児の母親の恵実容疑者(22)も傷害容疑で逮捕しており、虐待死への関与を捜査している。
大久保容疑者の逮捕容疑は、今年7月下旬、自宅アパートで下田渚ちゃん(1歳10カ月)の体を揺さぶったうえ、頭などを浴槽に数回打ちつけるなどの暴行を加え死亡させたとしている。大久保容疑者は否認しているという。
同課によると、大久保容疑者は事件後の7月24日、渚ちゃんを病院に搬送。医師が渚ちゃんの全身にあざがあるのを不審に思い、亀有署に通報した。渚ちゃんは8月2日に低酸素脳症で死亡した。
捜査関係者によると、恵実容疑者は今年5月に大久保容疑者と出会い系サイトで知り合い、長野県から上京。7月から3人で暮らし、渚ちゃんの死後に結婚した。【古関俊樹、神澤龍二、山本太一】
毎日新聞 2009年11月28日 東京朝刊