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コラム

Google Chrome OSが企業市場で普及するのは10年先? (2/2)

2009年11月25日 09時30分 更新
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 米Gartnerのアナリスト、レイ・バルデス氏は、潜在的なハードウェアパートナーがChrome OSにどこまで本気になるかは疑問だとしている。「Netbookメーカーは、WindowsのライセンスでMicrosoftからより良い条件を引き出すための交渉材料としてChrome OSを利用するのだろうか」と同氏は語る。

 Chrome OSは、Googleが進出するさまざまなコンピューティング市場に地殻変動をもたらすという同社の広範な戦略の一環でもある。同社は既に検索市場でこの作戦を実行し、モバイル市場ではAndroidで作戦を展開中だ。そして今度は一般のコンピューティング市場でそれをやろうとしているのだ。

 GoogleがChrome OS搭載Netbookではローカルアプリケーションを提供しないと表明したことに対し、数名のメディア関係者がピチャイ氏に、「Googleがこの戦略を変更する可能性はあるか」と質問した。ピチャイ氏は動じることなく、「WebアプリケーションだけがChrome OSに名乗りを上げることができる」と答えた。

 バルデス氏によると、GoogleはNetbookの価値提案を再定義しようとしているという。Netbookはこれまで、基本的にノートPCの機能縮小版、つまり安価だが機能が劣る代替品と見られてきた。

 「同社の価値提案は、NetbookはノートPCやスマートフォンよりも高速かつ安全に、そして豊かな環境でWebにアクセスする手段になるというものだ」とバルデス氏はeWEEKの取材で語った。「その成否は、Googleだけでなくハードウェアパートナー各社の取り組みに懸かっている。彼らがそれを実現できれば、Netbookは過渡期の一時的なハードウェアカテゴリーで終わることはないだろう」

 バルデス氏はもう1つの鋭い疑問を投げ掛ける――「Chrome OSの出現は、GoogleのモバイルOSであるAndroidの価値提案を弱めるだろうか。それとも、一部で指摘されているように、AndroidがChrome OSを葬り去ることになるのだろうか」

 もっと一般的にいえば、既にノートPCやスマートフォンを所有しているコンシューマーが第3のコンピューティングデバイスを受け入れる余地があるかということだ。もしその余地があるとしたら、彼らはノートPCやスマートフォンを手放すのだろうか。

 疑問は尽きないが、答えはほとんど見当たらない。

 いずれにせよ、Microsoft Windows、そしてWindowsが支配するコンピューティングの世界に進出するのに苦労しているMac OS Xと各種Linuxディストリビューションに挑戦するGoogleのChrome OSには、長く困難な道のりが待ち受けていることは確かだ。

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[Clint Boulton,eWEEK]

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