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危機一髪!小4男児転落、女性がキャッチ (2/2ページ)

2009.11.28 05:05
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 警視庁武蔵野署や同校によると、男児は放課後、1人で高さ約9メートルの3階の窓から出て、校舎の出っ張り部分(幅数十センチ)を歩いていた。その様子を近くを通りかかった女性が目撃。「危ないよ!」と声をかけた。

 しかしその直後、男児はズルっと足を滑らせたのか落ちかけて、縁の部分をつかんだ状態で中ぶらりんに。そこで女性は猛然とダッシュ。ちょうど真下に行ったところで男児は力尽きた。途中で高さ約1メートル70の塀に足からぶつかりながら落下し、女性が見事に両手で受け止めた。

 「子どもが落ちそうになったので、下に行って助けようとしたら落ちてきた」と女性は話したという。

 この女性は「けがが軽くてよかったですね」とほっとした様子ながらも、「子どもの具合が悪いので急いでいますから」と言って名乗らずにその場から立ち去ったという。近くの仕出し店に勤める若い女性らしい。

 建物の出っ張り部分にぶら下がっていたことを考えると、男児は高さ約8メートルから落ちたといえそう。身長約1メートル40のやせ形というから体重を35キロと仮定すれば、空気抵抗を考えてもこの高さからの転落では、地面に衝突するときには時速約44キロに達しており、着地までの時間は約1・29秒しかない。

 まさに危機一髪でのキャッチだが、これだけの速度が出ていれば受け止めた側も大けがをする可能性がある。「途中で一度塀にぶつかったことで衝撃が弱まったのだろう。それがなかったら両方とも危なかった」と捜査関係者も胸をなで下ろしている。

 同校の市川智教頭(48)は「大事に至らず、本当に良かった。2度と起きないように、危険個所の確認を進めていきたい」と話した。今後、窓が開かないように金具を取り付けるとしている。




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