九州発 トップ | 週間ニュース | 九州経済 | 九州スポーツ | 地域版 | ニュース特集 | 文化 | 九州旅行情報 | 自然・環境 |
|
|
赤ちゃんポスト検証会議「匿名 倫理観低下の恐れ」 親が養育できない子どもを匿名で託す慈恵病院(熊本市)の「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)の利用状況や課題を話し合ってきた熊本県の検証会議(座長= 2007年5月の運用開始から今年9月までに預けられた子どもは51人(男児28人、女児23人)に上った。子どもの遺棄防止に効果を認めながら、「親が匿名で預ける仕組みは倫理観の低下を招く恐れがある」と指摘。慈恵病院に匿名で受け入れないよう努力することを求めた。 報告によると、預けられた51人のうち、その後の調査や連絡で39人の親が判明。7人が家庭に戻った。親の居住地はすべて熊本県外で、九州13人、関東11人、中部6人、近畿、中国各4人など。約8割が20〜30歳代で、全体の7割が未婚、離婚者だった。預け入れた理由は「戸籍に入れたくない」「生活困窮」「不倫」などの順だった。 同会議は、助産師による電話相談と一体的な運用を評価。「子どもが捨てられるのを防ぎ、一時的に保護する機能を果たした」などと、ゆりかごの役割を認めた。 一方で、親に福祉・教育関係者がいたことなどから、「倫理観の劣化」を懸念。預けられた子どもが、親や生まれた土地などを知ることができないことから「親が匿名であり続ける仕組みは認められない」とした。国に対しては「一県で対応できる問題ではなく、国の政策的な関与が必要」とし、母子を保護して短期入所もできる医療機関を各都道府県に1か所程度整備することを提言した。 (2009年11月27日 読売新聞)
PR
|
PR情報11 月 26 日のニュースアクセスランキング今月のPICK UPPR
おすすめ
運勢
運勢 |
リンク |
▲この画面の上へ |
会社案内|
サイトポリシー|
個人情報|
著作権|
リンクポリシー|
お問い合わせ| YOMIURI ONLINE広告ガイド| 新聞広告ガイド| 気流・時事川柳(東京本社版)への投稿| 見出し、記事、写真の無断転載を禁じます Copyright © The Yomiuri Shimbun. |