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預金保険機構、個人情報を紛失 数十万口座分、処分か

2009年11月27日21時45分

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 預金保険機構は27日、関西地方の一つの金融機関の全預金者にあたる数十万口座分の個人情報が入ったCD―ROMを紛失したと発表した。預金者名、生年月日、住所、電話番号、預金残高が含まれているが、「不安をあおりかねない」として預金者への通知はしないという。

 機構によると、紛失したCDは検査対象の金融機関から提出された資料をもとに作成したもの。作成した検査官が、機構の内規に従って今月2日に検査部の金庫に保管する手続きをとっていた。ところが検査官が17日に金庫をあけたところ、個人情報の入っていない別のCDやフロッピーディスクの計3枚とともになくなっていたという。

 記者会見した井上美昭理事は、「パスワードで保護されており、悪用される可能性は低い」と説明。内部調査をしたが、機構職員らは持ち出しを否定しているといい、「ほかの資料と一緒に処分した可能性が高い」と述べた。金融機関側から「名前を出さないでほしい」との要請を受け、金融機関名の公表を拒んだ。機構によると、この金融機関も預金者に紛失の事実を伝えない方針だという。(大平要)

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