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興毅、秘密兵器“亀田カプセル”で必勝や

 高気圧酸素カプセルに入って体力回復に努める亀田興毅=東京・葛飾区の亀田ジム
 高気圧酸素カプセルに入って体力回復に努める亀田興毅=東京・葛飾区の亀田ジム

 「WBC世界フライ級タイトルマッチ」(29日、さいたまスーパーアリーナ)

 “亀田カプセル”で2階級制覇や!挑戦者・亀田興毅(亀田)が26日、東京・葛飾区の亀田ジムで練習を打ち上げた。約3時間の練習で50・8キロのリミットまで落とし、練習後は、この日届いた高気圧酸素カプセルに入り疲労回復に努めた。計量を28日に控えて疲労はピークにあるが、秘密兵器で心身ともにリフレッシュした。

  ◇  ◇

 亀田ジムに秘密兵器が“到着”した。ファミリーO2社が独自開発した高気圧酸素カプセル「Space O2 Family」だ。同社の最新型の酸素カプセルで、価格は245万円。疲労回復、ストレス解消に効果があり、世紀の一戦へ強力なアイテムとなる。

 高気圧酸素カプセルは、サッカーの02年日韓W杯直前にイングランド代表のMFベッカムが足を骨折し、驚異的な回復を見せたことで一躍有名になった。また、早大・斎藤佑樹投手が早実高時代に使用し、夏の甲子園で優勝する原動力となった。

 興毅は、これまで高気圧酸素カプセルを使ったことがなかった。90分間、体全体に酸素を送り込み「すごいすっきりした気分。体が軽くなったみたいや。疲れも取れるし、いつもの練習の時でも使える。すごいカプセルやな」と、効果を肌で感じた様子だった。

 軽くシャドーとミット打ちをしただけで打ち上げ、減量に専念した。練習前はリミットまで1キロオーバーだった体重が、リミットちょうど。調印式の27日は完全オフにあて、28日の計量まで一切体を動かさず、体を休める。

 「減量はきついことはきついよ。でも、ボクサーの仕事のうちやからそんなことは言ってられへん。最後は根性やで。今回は気合が入ってるし、コンディションも最高。試合が楽しみでしかたないわ」。秘密兵器で蓄積した疲労を取り除き、2階級制覇へ万全を強調した。

(2009年11月28日)
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