バース氏、真弓構想を「ジョークだろ！？」…阪神

奈良県庁で平城遷都１３００年祭に対し寄付を行ったバース氏（右は荒井奈良県知事）

　虎史上最強の助っ人、ランディ・バース氏（５５）＝米オクラホマ州議会上院議員＝が２６日、真弓構想に辛口判定を下した。来年開催される「平城遷都１３００年祭」（来年開催）への寄付金１００万円を奈良県庁で贈呈。荒井正吾知事（６４）から「阪神優勝の策を」と請われたが「（日本一になった）１９８５年のようなチームをつくるのは難しい」と言葉を濁した。

　トレードマークの口ひげを揺らし大笑いした。「ジョー（真弓監督の愛称）はジョークで言ったんだろ！？」。前日２５日、「調子がいい状態なら（８５年に）引けを取らない打線になる」と来季の強力打線に自信を見せた真弓監督。だが、これを伝え聞いたバース氏は冗談と受け止めた。「８５年はカケフ（４０本）とミー（５４本）で９４発も打ったんだ。今年の阪神のチーム本塁打（１０６本）に匹敵する数だよ」と、再現は絶対に不可能と言いたげな口ぶりだった。

　阪神への愛着は強く「マユミさんは特に仲が良かった仲間」と健闘を祈るバース氏だが、指揮官の願望とは裏腹に「城島の獲得は阪神のヘルプになるけど、（貧打という）問題を解決するには至らないだろう」とジャッジした。