市民グループ「旧日本軍性奴隷問題の解決を求める全国同時企画・京都実行委員会」が、旧日本軍の「慰安婦」とされた韓国女性、姜日出(カンイルチュル)さん(81)を招いた証言集会を29日午後2時から下京区の「ひとまち交流館 京都」で開く。04年から毎年、韓国やフィリピン、台湾などから証言者を招いてきたが、被害女性が高齢化。「亡くなる方も多く、日本に来ていただける最後の年になるかもしれない。多くの人々に本当の声を聞いてほしい」と呼びかけている。
姜さんは韓国の慶尚北道尚州郡出身。16歳だった1943年、「軍靴のひもを編む工場で働く」と言われて連行され、中国の牡丹江の慰安所で性奴隷生活を強いられた。45年、軍人に焼かれかけたが、朝鮮人たちが戦って逃がしてくれたという。00年から被害女性たちが共同して暮らす韓国の「ナヌムの家」に入居。そこで働く日本人スタッフの村山一兵さんも話をする。
参加費は一般500円、学生300円、18歳以下無料。午後5時半から交流会(会費1000円)もある。問い合わせは実行委(090・9981・6608)。【太田裕之】
毎日新聞 2009年11月27日 地方版