親日に続き親北人名辞典編さんへ

国家正常化推進委「来月中に100人の第1次リストを公開」

 最近、左派系列の民族問題研究所が「親日人名辞典」を発行したのに続き、右派団体の国家正常化推進委員会も2010年中に「親北朝鮮反国家行為人名辞典」を編さんすることを決め、これに名前が入る100人の第1次リストを、12月中に発表することにした。

 同委員会は26日にソウル市中区のプレスセンターで会見を行い、「大韓民国のアイデンティティーや、自由民主主義体制を否定して傷をつけた人物の活動内容や思想などを集大成した辞典を編さんする。これを通じて親北朝鮮勢力による社会への弊害やその実態について、国民に幅広く知ってもらいたい」と発表した。

 同委員会は2007年2月に編さん準備委員会を立ち上げ、資料の収集を開始した。その後、昨年6月には編さん委が正式に発足。委員長には弁護士の高永宙(コ・ヨンジュ)氏が就任し、委員には前職や現職の大学教授など40人以上の専門家が入り、執筆や監修などを行ってきた。

 編さん委員会は、これまでマスコミなどで報じられた行跡や発言などを基に、北朝鮮を称賛、宣伝し、その政治体制に同調した人物や、大韓民国の憲法など法的秩序を否定、破壊した人物など5000人以上をまずはリストアップした。その中で現在も活動中で社会的な影響力も大きく、親北行為を行った明確な証拠がある100人を第1次リストに含め、名前を公表することにした。第1次リストには現職の国会議員を含む政治家10人、現職の判事一人、官僚6人、在野から30人、学界20人、宗教家10人、文化芸術関係者7人、マスコミ関係者7人などが含まれているという。委員会は本人から異議を唱えられた場合にはその反論を聞き、その上で最終審査を行う計画だ。委員会は「辞典には本人からの反論も掲載する」としている。

 委員会は来年3月から5月をめどに、第1次対象者の氏名と行跡を掲載した人名辞典第1巻を発行し、続いて200人を追加で選び、来年末に第2巻を発行する計画だ。

 会見で委員会は、「反論の機会を保障するために、すでに死亡した人物は対象から除く」と説明した。そのため故・金大中(キム・デジュン)元大統領と故・盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領がリストから外されたが、それに対して一部右派団体の関係者らが激しく抗議する一幕もあった。

民間団体である国家正常化推進委員会がソウル市中区にあるプレスセンターで会見を行い、北朝鮮に同調して反国家行為を行った人物の人名辞典を編さんすると発表した。同委員会は金大中(キム・デジュン)元大統領と盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領に関しては第1次リストから除外するとしたが、そのため保守団体の関係者から激しい抗議を受けている。26日午前撮影。/写真=鄭敬烈(チョン・ギョンヨル)記者

鄭智燮(チョン・ジソプ)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

このページのトップに戻る