本格的な年末商戦を前に、ニューヨークでは高級ブランド店が立ち並ぶ一等地に期間限定で突然現れる「ポップアップ」型と呼ばれる店舗が登場し、話題を集めています。
ニューヨーク5番街の高級デパートのすぐ隣にオープンしたこちらのお店。実は、大手インターネットオークションサイトの直営店です。
インターネットのオンラインストア大手「ebay(イーベイ)」は、今月20日から29日までの10日間限定でこの直営店をオープンしました。
店内には400点ほどのクリスマス用ギフトのサンプル品が展示されています。
「イーベイを(ネットだけでなく)違う方法で、違う利用のやり方を見つけてほしい」(「ebay」 アラン・マーク氏)
今、ニューヨークではこのように「ポップアップ・ストア」と呼ばれる突如、開店して一定期間で閉店する店舗が増えているのです。
「前だったら短期リースの物件で電話をすると切られていたけど、今では聞いてくれるだけでなく、貸してもくれます」(プルデンシャル不動産の会長)
金融危機以降、ニューヨークではこの1年で閉店や倒産などで空き店舗が急増しました。そのため、物件を空けるよりたとえ短期でも貸したいという苦しい状況の貸し手側と、一等地で売り上げを伸ばしたい小売店などの思惑が一致。それがポップアップ型ストアの増加に繋がったのです。
いわば不況の中から生まれたポップアップ型ストア。年末商戦での救世主になるのか、注目されています。(26日18:48)