定置網漁をネット中継！魚介注文受け付け

　岩手県大船渡市の地域振興協議会は２７日、地元漁協の定置網漁の様子をサイトで生中継し、アクセスした顧客から取れたての魚介類の注文を船上でも受け付ける取り組みを始めた。情報技術（ＩＴ）を使って、「消費者と顔をつきあわせた物流」の実現を目指す。

　食品業者らでつくる同協議会は地元漁協の協力を得て、漁船にビデオカメラを固定し、映し出された動画をサイトに流す。「直売」は週２回程度で、ＩＴに詳しい地元大学生の助けを借り、魚介類の写真を掲載。漁師おすすめの魚介類を紹介し、顧客からの質問にも応じる。

　今年大量発生して漁業被害を出しているエチゼンクラゲなど「マイナス要因」も中継されるが、同協議会の八木健一郎企画部長（３２）は「漁師や漁の実態をそのまま提供することが消費者の安心につながる」と意義を強調した。

　サケやブリの最盛期に当たる来年１月下旬まで開催する予定。

　ホームページのアドレスはhttp://www.sanrikutoretate.com/timesaleinship/（共同）

　［2009年11月27日21時6分］