11月7日(土)スタート! 毎週土曜あさ10:00 リピートあり

新発見エピソード追加!【大河ドラマ・アーカイブス】が充実したラインナップで帰ってきます!
現存する貴重な初期大河ドラマの数々をご紹介し、好評のうちに7月に終了を迎えた【大河ドラマ・アーカイブス】。この番組の放送をきっかけにして、大河ドラマ『草燃える』(1979年・全51話)の幻のエピソードが甦りました!番組をご覧になった視聴者の方から時代劇専門チャンネルに「『草燃える』を録画したテープを持っている」というご連絡があり、チャンネルスタッフがNHKに取り次いだ結果、その映像がNHKのライブラリーに保存されることとなったのです。さらに、本番組の監修を担当された元NHKディレクターの大原誠氏も、個人で録画されていた『草燃える』の映像をチャンネルスタッフの求めに応じてNHKに寄贈してくださいました。お二人からの映像提供により“発掘”された『草燃える』は19話分。前回放送時には14話分しか現存しないと思われていた『草燃える』が、実に2倍以上の33話分になりました。記念すべき第1話・最終話もついに見られます!
 今回の【大河ドラマ・アーカイブス】は、多大なご支持をいただいた前回作品のアンコール放送に、新たに発見された『草燃える』19話分を加え、さらに充実したラインナップでお届けします。すでに前回ご覧になった方も、ふたたび新鮮な気持ちでお楽しみいただければ幸いです。

さらに特報!!
幻のNHK大河ドラマ「草燃える」全話発掘!
時代劇専門チャンネルでは、「草燃える」全話放送がついに決定!!!
NHKアーカイブスでは、「お宝発掘キャンペーン」第2弾が開始!


視聴者と大原氏からの提供を受けたのをきっかけに、NHKアーカイブスで失われた映像の提供を呼びかける「お宝発掘キャンペーン」を実施したところ、幻の大河ドラマ「草燃える」)が全話発掘されました!これを受け、時代劇専門チャンネルでは全話放送が決定しました!!2010年2月にお届けいたします。詳細な放送日時につきましては、決定次第、HPまたはチャンネルにてお知らせいたします。

NHKアーカイブスでは引き続き、「お宝発掘キャンペーン」の第2弾が実施されています。大河ドラマ「花神」等の失われた作品の情報提供を募集中ですので、是非、情報をお寄せください。
NHKアーカイブス 「お宝発掘キャンペーン 第2弾」HP

テレビ放送開始から10年後の1963年に第1作『花の生涯』が誕生して以来、一度の休止もなく作品が生み出され続け、2009年の最新作『天地人』で 48作目。およそ半世紀の歴史を刻むテレビ時代劇史の金字塔、それがNHK大河ドラマです。大河ドラマは「国民ドラマ」と称されることもあり、毎年、新しい作品が放送されるたびに、その原作や物語の舞台となる地方や歴史上の出来事・人物、そしてキャスティングには大きな関心が寄せられ、ときに流行語や社会現象が生み出されることもありました。そしてこの約半世紀、多くの人々に感動を与えてきました。しかしながら今日、私たちは過去につくられた大河ドラマの全てを目にすることは出来ません。かつて放送用のビデオテープは大変高価なものであったため、放送を終えた作品のテープは通常、別の作品を重ね撮りして再利用されていました。大河ドラマもまた例外ではなく、初期('60〜'70年代)の作品は、資料目的などで保管された一部の話数しか残されていないものがほとんどなのです。本企画は、1話もしくは数話しか現存しないNHK大河ドラマ初期作品の貴重なエピソードを放送、番組ナビゲーターに元NHKアナウンサーの松平定知氏を迎え、本編とあわせて作品解説・あらすじ説明・作品の背景(当時の世相など)等をお届けすることで、テレビ史を形づくった名作の数々に光を当てていこうという試みです。

松平定知(元NHKアナウンサー)氏による作品解説も必見!
松平定知

松平定知(まつだいらさだとも)
1969年NHK入社。現、早稲田・立教大学大学院・客員教授。
主な担当番組に、「連想ゲーム」などの司会を経て、夜7時のTVニュース(19時ニュース)」を始め、ニュースを15年担当。NHKスペシャルは「新シルクロード」など、あわせて100本以上。現在は「その時 歴史が動いた」や「藤沢周平を読む・用心棒日月抄」の番組を勤める。主な著書に「松平定知の選ぶ、『その時歴史が動いた』名場面30」三笠書房等がある。

放送作品

花の生涯 (C)NHK
NHK大河ドラマ第1作
「花の生涯」(1963年/放送エピソード:1話「青柳の糸」)  番組詳細
*各作品の本編前後には松平定知氏による解説が付きます。
原作 舟橋聖一
脚本 北条誠
音楽 冨田勲
語り 小沢栄太郎
出演 尾上松緑/佐田啓二/淡島千景/香川京子 ほか
現存 全39話中の1話[#1]が現存

「大型で、面白く、見ごたえのある連続時代劇」「日本一のドラマ」を標榜し1963年4月7日(日)に放送が開始された、記念すべき大河ドラマ第1作。舟橋聖一の小説をベースに、幕末の動乱と大老・井伊直弼の生涯を描く。連続時代劇で4月から12月までの9ヶ月という長い放送期間は、当時としては画期的。歌舞伎界の大御所・尾上松緑の主演、松竹の看板スター・佐田啓二のテレビ初出演など、当時テレビでは不可能と思われていた豪華キャストが話題を呼んだ。本作の成功は映画・演劇より下に見られがちだったテレビドラマの地位向上に貢献したといわれている。


赤穂浪士(C)NHK
NHK大河ドラマ第2作
「赤穂浪士」(1964年/放送エピソード:47話「討入り」) 番組詳細
*各作品の本編前後には松平定知氏による解説が付きます。
原作 大佛次郎
脚本 村上元三
音楽 芥川也寸志
語り 竹内三郎
出演 長谷川一夫/中村賀津雄/志村喬/林与一/舟木一夫/滝沢修 ほか
現存 全52話中の1話[#47]が現存

赤穂四十七士の討ち入りまでの人間模様を、歌舞伎、映画、新劇の各界第一線級のベテラン俳優を総動員し、原作に忠実に新たな史観で描く。大河ドラマ歴代最高視聴率53%を記録。映画界の大物・長谷川一夫がテレビ初出演を果たし、林与一が堀田隼人役で一躍人気を得たほか、出演した有名俳優の数は120名にものぼるとされる。アイドル御三家・舟木一夫の出演も話題になり、人気歌手の大河ドラマ起用のはしりとなった。クライマックスの討ち入りシーンは総面積1200uという空前のスケールのオープンセットで撮影された。


太閤記(C)NHK
NHK大河ドラマ第3作
「太閤記」(1965年/放送エピソード:42話「本能寺」) 番組詳細 
*各作品の本編前後には松平定知氏による解説が付きます。
原作 吉川英治
脚本 茂木草介
音楽 入野義朗
語り 平光淳之助
出演 緒形拳/高橋幸治/藤村志保/石坂浩二/岸恵子 ほか
現存 全52話中の1話[#42]が現存

豊臣秀吉が天下をとるまでをいきいきと描いた一代記。新国劇のホープとして演劇界では注目されていたがお茶の間ではほとんど無名であった緒形拳が、27歳の若さで主役の秀吉を演じて一躍スターダムにのし上がった。また非業の死を遂げる織田信長役の高橋幸治は熱狂的な女性ファンを獲得。局に助命嘆願が殺到したために「本能寺の変」が延期されたという。この作品から合戦シーンなどのロケを多用。劇中で歴史知識を解説したり、ドラマの舞台となる土地の現在の様子を実写で紹介するなどの斬新な手法も評判となった。


源義経 (C)NHK
NHK大河ドラマ第4作
「源義経」(1966年/放送エピソード:1話「鞍馬の火祭」・33話「壇ノ浦」・52話「雲のゆくえ」) 番組詳細 
*各作品の本編前後には松平定知氏による解説が付きます。
原作 村上元三
脚本 村上元三
音楽 武満徹
語り 小沢寅三
出演 【1話「鞍馬の火祭」】
尾上菊之助(現・菊五郎)/常田富士男/加東大介/渡辺美佐子 ほか
【33話「壇ノ浦」】
尾上菊之助(現・菊五郎)/緒形拳/常田富士男/波野久里子/山口崇 ほか
【52話「雲のゆくえ」】
尾上菊之助(現・菊五郎)/緒形拳/常田富士男/波野久里子/加東大介/芥川比呂志 ほか
現存 全52話中の3話[#1・#33・#52]が現存

源平争乱の時代、数奇な運命に翻弄された悲劇の武将・源義経の生涯を描く。有名な京の五条の橋での弁慶との対決、屋島や壇ノ浦の合戦など名場面の連続と、主演の尾上菊之助(現・菊五郎)の当時23歳という若さが評判になった。前作『太閤記』で主演した緒形拳が武蔵坊弁慶役で大河ドラマに続投し、最終回(#52)での“弁慶立往生”など数々の名シーンを生み出した。また、ドラマの舞台となった京都の鞍馬山や岩手県平泉、石川県安宅の関などでは一大観光ブームが起こり、いわゆる“ご当地ブーム”の先駆けとなった。


三姉妹(C)NHK
【12月放送】
NHK大河ドラマ第5作
「三姉妹」(1967年/放送エピソード:19話 *サブタイトルなし) 番組詳細
*各作品の本編前後には松平定知氏による解説が付きます。
原作 大佛次郎
脚本 鈴木尚之
音楽 佐藤勝
出演 岡田茉莉子/山崎努/栗原小巻/滝沢修/中村玉緒/御木本伸介 ほか
現存 全52話中の1話[#19]が現存

幕末から明治維新までを舞台に、幕臣旗本の薄幸な三姉妹、長女むら(岡田茉莉子)・次女るい(藤村志保)・三女の雪(栗原小巻)と、純粋で反骨精神旺盛な浪人・青江金五郎(山崎努)を中心に、歴史上の人物と虚構の人物を取り混ぜ、激動の時代を生き抜いた人々を描く。「明治百年」にあたる年(1967)の放送作品であることを意識して、大河ドラマで初めて幕末が題材として取り上げられた。また初の書き下ろし作品であり、女性でしかも架空の人物を主役に据えることも初の試みであった。三女・お雪役に新人だった栗原小巻が抜擢されて人気を呼び、以後「コマキスト」なるファンを生み出した。


竜馬がゆく(C)NHK
【12月放送】
NHK大河ドラマ第6作
「竜馬がゆく」(1968年/放送エピソード:16話 *サブタイトルなし ) 番組詳細
*各作品の本編前後には松平定知氏による解説が付きます。
原作 司馬遼太郎
脚本 水木洋子
音楽 間宮芳生
語り 滝沢修
出演 北大路欣也/水谷良重/高橋英樹/岩井友見/下元勉/藤岡重慶 ほか
現存 全52話中の1話[#16]が現存

大河初の司馬遼太郎原作。幕末にあってその独自の視点と行動力で薩長同盟・大政奉還を成し遂げ近代日本の扉を開いた風雲児・坂本竜馬の生涯を描く。竜馬役には当時23歳の北大路欣也が土佐弁(主人公に初めて方言を話させた)で熱演、原作者も気に入っていたという。日活の看板女優・浅丘ルリ子が竜馬の恋人おりょう役で好演し、高橋英樹が武市半平太を演じるなど若い力を結集したドラマ作りだった。15話からの演出を務めた和田勉は、テンポが速く場面転換の多い水木洋子脚本に対応するため、全俳優にセリフを早口で喋らせるなどの工夫を行なった。『三姉妹』『竜馬がゆく』と2年連続で幕末を題材にしたのは現在のところ唯一の事例だが、視聴率的には苦戦し、「幕末物はあたらない」というジンクスを生んでしまったと言われている。

放送ラインナップ

放送日 作品 原作 出演 放送エピソード
11月放送 花の生涯 1963年(第1作) 舟橋聖一 尾上松緑 1話「青柳の糸」
赤穂浪士 1964年(第2作) 大佛次郎 長谷川一夫 47話「討入り」
太閤記 1965年(第3作) 吉川英治 緒形拳 42話「本能寺」
源義経 1966年(第4作) 村上元三 尾上菊之助 1話「鞍馬の火祭」
12月放送 33話「壇ノ浦」
52話「雲のゆくえ」
三姉妹 1967年(第5作) 大佛次郎 岡田茉莉子 19話 *サブタイトルなし
竜馬がゆく 1968年(第6作) 司馬遼太郎 北大路欣也 16話 *サブタイトルなし
1月放送 天と地と 1969年(第7作) 海音寺潮五郎 石坂浩二 50話「川中島の章 その四」
春の坂道 1971年(第9作) 山岡荘八 中村錦之助 52話「かくれんぼ その三」
新・平家物語 1972年(第10作) 吉川英治 仲代達矢 46話 *サブタイトルなし
元禄太平記 1975年(第13作) 南條範夫 石坂浩二 18話「刃傷松の廊下」
2月放送 花神 1977年(第15作) 司馬遼太郎 中村梅之助 19話「上海みやげ」

<<「草燃える」放送日時は調整中>>
「草燃える」は2010年2月に登場する予定ですが、他の作品とは異なるスケジュールでの放送を検討しております。
詳細は追ってお知らせします。
★新発見・追加エピソード
放送日 作品 原作 出演 放送エピソード
調整中 草燃える 1979年(第17作) 永井路子 石坂浩二 ★1話「蛭が小島の流人」
石坂浩二 3話「二人義経」
石坂浩二 ★4話「政子略奪」
石坂浩二 6話「密使は走る」
石坂浩二 ★7話「頼朝起つ」
石坂浩二 ★8話「石橋山の合戦」
石坂浩二 10話「鎌倉へ」
石坂浩二 ★11話「兄の涙 弟の涙」
石坂浩二 ★14話「政子狂乱」
石坂浩二 16話「人質」
石坂浩二 ★17話「義経出陣」
石坂浩二 18話「亀裂」
石坂浩二 ★20話「壇の浦」
石坂浩二 21話「義経凱旋」
石坂浩二 ★23話「都の盗賊たち」
石坂浩二 24話「静の舞」
石坂浩二 25話「頼朝上洛」
石坂浩二 ★28話「富士の巻狩」
石坂浩二 30話「大姫錯乱」
石坂浩二 ★31話「黒いつむじ風」
岩下志麻 33話「姫君毒殺」
岩下志麻 ★35話「梶原景時の滅亡」
岩下志麻 ★37話「北条の陰謀」
岩下志麻 ★38話「比企滅亡」
岩下志麻 39話「頼家追放」
岩下志麻 ★40話「修善寺」
岩下志麻 ★42話「畠山討伐」
岩下志麻 43話「父と子」
岩下志麻 ★46話「和田合戦」
岩下志麻 48話「船霊」
岩下志麻 49話「実朝暗殺」
岩下志麻 ★50話「三浦義村の策謀」
岩下志麻 ★51話「承久の乱」
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