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2009年11月26日(木) 17:58 |
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千足古墳、CG作成へレプリカ計測
先月、岡山市の千足古墳の石室で傷みが見つかったことを受けて、総社市の吉備路郷土館にある石室のレプリカで、立体的なCG画像を作るための計測が行われました。 30年以上前に作られたレプリカと実物の計測の結果と比べ、傷みの状況を明らかにします。
吉備路郷土館にある千足古墳の装飾のレプリカ。 30年以上前に作られ現在より傷みの少ない時のレプリカです。 今回も千足古墳の石室内で行われた3次元計測と同じ方法で作業が進みます。 レーザーを当てて表面の凹凸を読み取ります。 データは次々とパソコンに送られ、立体的な画像を画面に映し出します。 データを重ね合わせ立体的な画像を作っていきます。 レプリカと実物を比べることで、石室内の傷みの状況とともに、レプリカがどれだけ正確であるかを調べます。 千足古墳の石室内で行われた計測では、直弧文と呼ばれる模様が剥がれ落ちるなど、石室内には激しい傷みが見つかりました。 この計測によって作られたCG画像を新納教授が確認していきます。 レプリカと実物の立体的なCG画像の比較は、傷みの状況を知るだけでなく、千足古墳の石室内の様子を今後に残すための貴重な資料となりそうです。
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