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2ちゃんに放火予告、たった1回でも懲役1年求刑/横浜地裁

2009年11月27日

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 インターネット上の掲示板に悪質な書き込みをしたとして、威力業務妨害罪に問われた横浜市青葉区の介護士の男(32)の初公判が26日、横浜地裁(吉田勝栄裁判官)であった。被告は起訴事実を大筋で認め、検察側は「犯行は悪質」として懲役1年を求刑し、結審した。判決は12月2日に言い渡される。

 起訴状などによると、被告は昨年12月15日未明、ネット上の掲示板「2ちゃんねる」の、横浜市内の老人介護施設に関する掲示板に「放火するぞ!!!」と書き込んだとされる。被告は同施設で2005年末から介護士として働いていたが、昨年3月に施設から促され、退職していた。

 被告が掲示板に「放火するぞ」と書き込んだのは、一度だけ。すぐ後に他の利用者が「その発言やばいよ。捕まるよ」と書き込んだのを見て、自ら「止めよ」などと“訂正”の書き込みをしていた。

 だが、ネットの影響力は大きい。同施設では以前にぼや騒ぎがあったことから、書き込みに気付いた職員らが巡回などの対応に追われる事態となり、被告は威力業務妨害容疑で県警に書類送検された。

 法廷での被告は、「閲覧者の反応が見たくて軽い気持ちで書き込んだ。火を付ける気はなかった」と説明。「捕まるよ」との書き込みで事の重大さに気付き、「血の気が引いた」とも打ち明けた。

 証人として出廷した被告の父親によると、掲示板管理者に削除依頼を出したが認められなかったといい、今も書き込みは残ったまま。施設側と示談金100万円で話し合いを求めたが、書き込みが削除されてないことから示談には至っていないという。

 検察官から「1回書き込んだだけでも裁判になると知ってましたか」と問われると、同被告は「知らなかった」とぽつり。最終陳述で「社会人として恥ずかしい行為をした。二度とこのような場に立つことのないようにしたい」と、ひたすら謝罪の言葉を述べた。

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