「あ〜最悪」朝青龍が“弟分”と風邪に止められた
<大相撲九州場所12日目>日馬富士の突き落としにステ〜ンの朝青龍
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全勝の朝青龍に土がつく波乱――。大相撲九州場所12日目は26日、福岡国際センターで行われ、朝青龍が日馬富士の“変化”に対応できず、突き落としの前に何もできないまま両手をついた。これまで11連勝した場所はすべて賜杯を手にしてきたが、モンゴルの“弟分”に足をすくわれ、2場所連続優勝に暗雲がたちこめた。全勝の白鵬は盤石の相撲で魁皇を下し、12連勝。年間勝利数が歴代単独2位の83勝となり、朝青龍の持つ最多勝記録(84勝)にあと1と迫った。2敗は平幕・豊ノ島と栃ノ心の2人となった。
【九州場所結果】
思わぬ落とし穴が待っていた。立ち合いで右から張った朝青龍の視界から日馬富士が消えた。横綱の張り差しを想定していた大関は、右に大きく動いて横から跳びつく。伸ばした右腕はまわしに手が届かなかったが、そのまま体を押さえると、朝青龍は派手に前のめりになった。
弟分のようにかわいがっている日馬富士は、右ひざのケガの影響もあり既に6敗。支度部屋で一緒の時は技術指導などで後押ししてきただけに、まさかの変化で受けたショックは大きい。花道では首をかしげて不満を爆発させると、支度部屋に入るなり「あ〜!」と大声を張り上げた。
入浴時間は13分。悔しさはぬぐえても“難敵”を一掃することはできなかった。朝青龍はいきなりタオルで鼻をかみ始めると、せきを連発。悪化させている風邪のせいか、報道陣の質問にもうわの空で「軽いと思った。うまく回りこまれたよ。立ち合いでちょっとミスった」と淡々と振り返るだけ。何度もせき込みながら「ちょっと息苦しい」と声を絞り出した。
過去、初日から11連勝した場所(12度)はすべて賜杯を手にしてきた。だが、まさかの敗戦で全勝の白鵬を1差で追う展開となった。千秋楽の直接対決で逆転Vの可能性は残っているが、道のりは厳しくなった。
この日の福岡市内は最高気温が19・1度と今場所一番の暖かさだった。ところが、前日は着物姿で闊歩(かっぽ)していた横綱が、外套(がいとう)をはおって両腕を震わせながら帰路を急いだ。帰り際には目を充血させて「あー最悪だ。声が出ない」とポツリ。その背中はいつもより小さく見えた。
【大相撲優勝額】
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