新生活へ向けたケジメなのか。9月17日に開いた涙の謝罪会見から2カ月半。法廷以外では初めて、酒井の肉声がネットを通じて流れた。
クスリに染まった生活からの脱却を目指し、一念発起して入学した創造学園大。そのHP上には「酒井法子さんも学んでいます」の文字が躍る。さらに、YouTubeにリンクされ、文字をクリックすると「酒井法子オリエンテーション」の動画が映し出された。
紺のコートにフリルのブラウスとスカートという“女子大生ルック”。黒色のエナメルバッグを持つ姿は、初登校した今月18日と同じ。音楽施設や実習施設、トレーニング施設などを案内される写真がコマ送りとなり、そこへ自身のナレーションがかぶせられた。
「今回、大学にうかがって一番うれしかったと思うことは、学生の方と直接触れ合うことができて、お話をうかがうことができたこと」。一言一言を噛みしめるように、酒井は語りかけた。口調は女優時代をほうふつさせ、明るくハッキリしている。茶室の写真では、一緒に実習を受けたとみられる学生と並び、笑顔も浮かべていた。
「みなさん、本当に心が広くて優しくて、男性も女性も年齢に関係なく、同じ場所で一緒に学びましょう、楽しみましょうという気持ちがダイレクトに伝わってきて、すごくそれがうれしかったです」。動画は感謝の言葉で締めくくられた。
覚せい剤使用を勧めた夫で自称プロサーファー、高相祐一被告(41)の判決公判が、27日、東京地裁で開かれる。夫の有罪が確定する12月11日から会うことができるため、離婚に向けた夫婦の話し合いは同日以降にスタートする。同大で介護、福祉、音楽治療を学び始めた酒井は、夫よりひと足早く更生の道を突き進む。