フルハルターライン


マイコレクションータイトル
Part II


モンブラン No.1266

《 モンブランNo.1266 》


1970年から造られたモンブランの万年筆 No.1266は、素材がスターリングシルバーにロジウム(プラチナ属)コーティングが施してある。

1970年はじめにオーストラリア旅行に出た叔母夫婦が、万年筆好きの私に土産として買って来てくれたモデルである。
純度1000分の925、つまり、92.5%が銀というスターリングシルバー軸と聞いた私は、即座に「嘘だ」と思った。
銀は柔らかく、優しい光を放つ筈なのに、これは硬く、冷たい光を放っていた。

かねがね嘘だと思っていた私は、モンブランの輸入元に入社してから、壊れたパーツ(交換した後に捨てる)をヤスリで削ってみた。
「え〜、あぁ〜、銀だ!」素材としての銀が、こんなに素敵なのに、何故ロジウムで囲わなくてはいけないのか、当時の私には全く理解出来なかった。

銀は色が変わる。
これが、世の中の一部の僅かな人々(?)に、嫌われてしまう理由だ。
「何で、こんな高価なモノが汚く、黒くなるんだよ。」と思う人が居るのだろう。
その結果、売り場でクレームになる。
本来クレームになる種類ではないのだが、日本のマーケットはお客様が強い。
おそらく、そのクレームから回避する為に、プラチナ属をコーティングして販売することになったのであろう。

このサイトをご覧の多くの皆様に、ご賛同しただけると確信しているのだが、
「銀は銀。そのままにして売れ〜。売ってくれ〜。」こうお願いしたい。

私がお勧めしているペリカンも、スターリングシルバーにロジウムコーティング、またファーバーカステルもシルバーコーティングからプラチナコーティング。
個人的にも、もの凄く残念なことである。
私の持っているファーバーカステルのペルナンブコは、シルバーコーティングである。
これは以前、知人から
「今、シルバーコーティングのペルナンブコ ネットで買えるよ。」と言われ、入手した可愛い奴である。

現在楽しみにしているファーバーカステル マンモスアイボリー&エボニーもプラチナコーティング。
これが銀だったらと、無いものねだりの思いが強い。

さて、さて、モンブランNo.1266であるが、これからご覧いただくペン先は、1970〜71年(?)に造られたモデルである。
では、画像をご覧いただこう。


モンブラン No.1266 全体像



モンブラン No.1266 全体像



モンブラン No.1266 全体像




モンブラン No.1266 モンブラン No.1266 モンブラン No.1266



モンブラン No.1266 モンブラン No.1266



モンブラン No.1266 ペン先





 製品仕様 
キャップ・クリップ・胴軸・尻軸: スターリングシルバー/ロジウムプレート
インク方式: ピストン吸入式
ペン先: 18金 ロジウムプレート
太さ: 最太部 11.7mm
長さ: 収納時 135.4mm 
筆記時 147mm
重さ: 24g

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■ 製造年代:  1970〜1975年
■ 最終販売価格: 34 ,500円 (1975年1月)



モンブラン No.1266



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