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Nov. 24 , 2000

Windows 2000の修復セットアップ

はじめに

現在セットアップされているWindows 2000に新しいデバイスを追加したり、マイクロソフトの署名のないデバイスドライバーにアップデートしたとき、あるいはマザーボードを交換したときなどに、システムクラッシュや青色の'Stop'スクリーンが表示されてシステムが停止することがあります。

このような場合、通常は、起動時にF8キーを押して「前回正常起動時の構成」を選択すると、正常起動することもあります。しかし、システムの破損の場所とレベルによってはそれでも起動できないことがあります。このような時、最も一般的な回復方法はシステムの修復セットアップを行うことです。

しかし、修復セットアップの方法によっては問題を解決できないこともあります。ここでは、このときどうすればいいのかを議論します。

壊れたWindows 2000を完全にもとの状態に戻すには、システム構成情報ファイルが必要とされていますが、必ずしもこれは必要ありません。また、修復を「修復コンソール」から出来る人にはここで議論する事柄は必要ありません。ここでは、システム構成情報ファイルがないとき「修復コンソール」を使わない修復セットアップ方法について説明します。

修復セットアップの方法

修復セットアップを行うには、Windows98/Meとマルチブートしているシステムではそれらから、単独の場合はセットアップ起動FDからCD-ROMセットアップを起動します。

既存のOSから起動

破損したWindows 2000とマルチブートできるOSがシステムにあれば、そこからCD-ROMセットアップを起動します。

  • 最初の画面で、「Windows 2000を新規にインストールする」を選択して、次へ
  • プロダクトキーを入力して、次へ
  • 「詳細オプション」を開き「すべてのファイルを…コピー」「セットアップ中にインストールパーティションを選ぶ」にチェックマークをつけて、次へ

これでセットアップは開始されます。

FDから起動

セットアップCD-ROMを使って起動用のFDを準備します。

既存のOSから、セットアップCDを開きBOOTDISKフォルダーにあるMAKEBOOT.EXEまたはMAKEBT32.EXEを実行するとセットアップ起動ディスクが作成できます。1.44MBのフォーマット済みディスク4枚が必要です。
1枚目のFDをドライブに挿入して、システムを起動すると、セットアップは開始されます。
DOSを使って起動FDを作成するときはMAKEBOOT.EXEを使わなければなりませんが、Windowsでは32ビットバージョンのMAKEBT32.EXEを使うことをお勧めします。

インストール方法の選択

以上の操作で、システムが再起動した時「セットアップへようこそ」画面が現れます。セットアップ継続の選択肢は、

  • Windows 2000のセットアップを開始するにはEnterキーを押してください
  • インストール済みのWindows 2000を修復するにはRキーを押してください

のいずれかです。
ここでは、修復セットアップをしたいときでもEnterキーを押します。
セットアップは、システムに既存のWindows 2000(複数個がインストールされていればすべて)を検出しこれを修復するかどうか聞いてきます。複数インストールされているときはアローキーを使って修復したいWindows 2000を選択し、

  • 選択したWindows 2000を修復するにはRキーを押してください

に従ってRキーを押してこのインストールオプションを選択します。
このオプションを選ぶと、セットアップは修復手段を聞いてきます。Lキーを押して「構成ディスクを使わない修復手段を選びます。セットアップは、元の構成を読み取り修復を継続します。

おわりに

先のインストール方法の選択で、最初に「システム修復オプション」を選択すると、理由ははっきりしませんが、セットアップがシステムの修復に失敗することがあります。これはシステムがどこで破壊しているかによるらしいことは、おおよそ見当が付いています。
Windows 2000が起動の初期段階、すなわち起動画面とプログレスバーが現れる前にクラッシュするときは、ここでにべた修復方法を取らなければ、壊れたWindows 2000の修復はできません。原因は、この種の破壊がWindows 2000のブートの初期プロセスに必要なファイルが壊れたか、ブートローダーで認識できないハードディスクコントローラがインストールされたことによると思われます。

もし、Windows 2000が破損したらここで説明した方法を試みてください。また、マザーボードを異なるチップセット搭載のものに変更したときにも、元のWindows 2000のシステム構成を保存しながら、新しいプラットフォームで動作させたいときにも有効です。

(Created on Nov. 20, 2000)