1960年代に造られた総金張りのモンブランNO.82は、画像では金無垢のNO.94やNO.92に似ている。実際にはキャップ・ボディに彫りこまれたライン模様そのものも彫りの深さも違う。
 この時代は、モンブランに限らず他のメーカーもメッキ技術が現在と違ってかなり品質的に落ちる為、高級品は金張り仕様で造られた。ペリカンの500系や、パーカーのNO.51等とても優しい、いい風合である。では、画像をご覧いただこう。
このNO.82よりひとまわり大きいNO.84もあるのだが、私のコレクションにはない。あの鳥海忠さんもその著書『こだわり文房具』の中で欲しいと言っておられたモデルがNO.84である。
 N0.82 仕様とその他のデータを記す。
■ 製造年:       1960〜1969年
■ 最終販売価格:  ¥24,000 
 (1966年8月)
| キャップ・胴軸・尻軸・クリップ: | 金張り | 
| ペン先: | 18金 | 
| 太さ: | キャップ:12.0mm 胴軸: 11.6mm  | 
    
| 長さ: | 129.5mm (筆記時:146mm)  | 
    
| 重さ: | 21g | 
| インク吸入量: | 1.4CC | 
 ひとまわり大きいNO.84のデータも記す。
■ 最終販売価格年月:  1969年2月
■ 最終販売価格:     ¥26,400