前々回お見せしたモンブラン1960年代の製品NO.95・NO.96と同じメカニズムのホワイトゴールドである。
通常14金は「585」の純度であるが、このホワイトゴールドは何故か「590」である。
皆さんお判りかと思うが、純度の表示について申し上げると、18金とか14金という表示方法は、24金が純金である為、18/24 14/24の24を省略し、18金・14金(18C・18K・14C・14K)と表示している。この金無垢シリーズでは「585」と表示しているのは、1000分率の表示方法で、18/24=750/1000 14/24≒585/1000を意味している。では、画像をご覧いただこう。
14金無垢ホワイトゴールド(590) ペンシル N0.95
■ 製造年: 1960〜1969年
■ 最終販売価格/時期: ¥97.200/1968年3月
太さ: | キャップ:10.8mm 胴軸:9.8mm |
長さ: | 133.4mm |
重さ: | 28g |
前々回の14金イエローゴールドのNO.95・NO.96は69,000円だったが、このホワイトゴールドは97,200円とかなり高い。イエローゴールドに比べ需要が極端に少ないのとホワイトゴールドの方が硬いので細工が難しくなる為に高くなったのであろう。この時代のペンシルの天ビスの長さは面白いことにまちまちであった。