著作権法違反容疑で告訴へ　ペンクラブのサイトを複製

　日本ペンクラブは２６日、インターネット上で同クラブ会員らの小説や詩などの作品を掲載しているサイト「日本ペンクラブ電子文芸館」を複製し、著作権者の許諾を得ずに作品を公開しているとして、複製サイトの運営者を氏名不詳のまま著作権法違反などの疑いで告訴することを明らかにした。２７日に警視庁中央署に告訴状を提出する。

　著作権法違反容疑については、「電子文芸館」に作品を掲載している作家ら著作権者のうち、同クラブの阿刀田高会長や立松和平さんら１４人が告訴人。さらに同クラブが告訴人となり、商標法違反の疑いでも告訴する。

　「電子文芸館」は２００１年に開設し、現在８３５作品を公開。著作権があるものは許諾を得た上で掲載している。複製サイトは０５年当時のページをコピー、６００作品が自由に閲覧できる状態になっているという。約半年前、同クラブ事務局が同サイトを発見、対応を協議してきた。