記者会見で現役引退を表明する柔道女子の中沢さえ選手=東京都港区
北京五輪柔道女子78キロ級代表の中沢さえ(26)=綜合警備保障=が25日、東京都内で記者会見し、「8月の世界選手権で負けて気持ちが切れてしまった。次のステップに進むことを決意した」と現役引退を表明した。今年限りで所属会社をやめ、その後は海外留学などを計画しているという。
力強い柔道を武器に2005、07年の世界選手権で2大会連続の2位となった。北京五輪での活躍も期待されたが、初戦で敗退。再起を期して臨んだ今年8月の世界選手権でも初戦で敗れた。
世界一には届かなかったが「負けた試合が自分を成長させてくれた」と振り返り、一番印象に残る試合として、残り4秒で逆転負けした07年世界選手権決勝を挙げた。
(2009年11月26日)