ホーム > 野球 > 野球最新紙面記事

マー君スピード出世!高卒3年目で退寮

 球団納会に出席した楽天・田中将大=仙台市内のホテル
 球団納会に出席した楽天・田中将大=仙台市内のホテル

 楽天の田中将大投手(21)が今オフに仙台市内の球団寮を退寮し、一人暮らしを始めることが25日、分かった。球団では高卒選手は4年間の寮生活が義務づけられているが、今季15勝を挙げるなど入団から3年間で1軍実績を十分に積んだマー君は、高卒3年目オフでのスピード出世。4年目の来季は新しい環境でさらなる飛躍を目指す。

  ◇  ◇

 新たな挑戦だ。4年目を迎える来季、田中が自立してステップアップを目指すことになった。高卒3年目オフでの退寮となれば、楽天では史上初。早ければ12月中旬にも仙台市のKスタ宮城周辺にマンションを借り、新生活をスタートさせる見込みだ。

 田中は高卒1年目から11勝を挙げ、2年目も9勝。今季は15勝を飾り、日本を代表する右腕となった。「あれだけ1軍で実績を積んでいるので、そこは考慮すべき。柔軟に対応したい」と米田球団代表。田中は以前から一人暮らしを希望しており、球団が了承する形となった。

 楽天では高卒選手は4年、大卒選手は2年間の寮生活を送っている。寮周辺には室内練習場やトレーニングルームも完備されており「より野球に集中できる環境があるし、社会人として育成する側面もある」と米田代表。門限も定められ、規律正しい生活を送ることが義務づけられている。

 ただ、田中は1年目から野球で結果を残しているだけでなく、生活面でも社会人として申し分ない。これまで希望は見送りとなっていたが、今オフの早期退寮は問題なしと判断された。米田代表は「特例ということではなく、今後も田中のような選手が出れば認めます」と話した。

 田中は「僕はまだ何とも言えません」と話すにとどめたが、退寮によりこれまで30分かかっていた通勤時間は大幅に短縮。練習以外でも取材などで多忙をきわめる田中にとっては自由の時間が生まれ、利点は多い。

 今季、球団史上初のクライマックスシリーズ出場を果たしたが、日本シリーズ進出を逃した悔しさは忘れていない。日本一という目標を胸に抱き、来季は新たな環境で一歩を踏み出す。

(2009年11月25日)





Copyright(C) 2007 Daily Sports All Rights Reserved.
ホームページに掲載の記事、写真などの無断転載、加工しての使用などは一切禁止します。ご注意下さい。
当サイトは「Microsoft Internet Explorer 4.x」「Netscape Navigator/Communicator 6.x」以上を推奨しています
Email : dsmaster@daily.co.jp