2009年11月18日(水)
■GXロケットは「廃止」-科学関連予算仕分けに脊髄反射的な反応 
この日記についてまだまとまった方針はないが、差し当たり一つ宣言しておきたいのは「一度公開した記事でも断り無く改変・削除する」ということだ。そういうのを卑怯だとする意見も聞いたことがあるが、自宅の前に一度立て看板を置いたら二度と片付けたり内容を変えてはいけないとか、あるいは自分の喋ることの一言一句が常に記録され保存されるとか、そうなったら私は恐ろしくて何も喋れる気がしない。少なくともこのブログの文章に関してはそういう類のものではないということを明記しておきたい。
ところで「事業仕分け」の話。正直ミーハーな当方も興味をそそられている。
GXロケットは「廃止」=新エンジンも見直し−刷新会議(時事通信) - Yahoo!ニュース
官民共同開発の中型ロケット「GX」計画の廃止を求めた。液化天然ガス(LNG)を燃料とするGX用の新エンジンの開発計画についても、来年度の予算計上を見送り、全面的見直しを求めた。
だそうである。そしてこれに対するユーザーコメントのほとんどが以下のようなものだった。
2009年11月17日 11時40分shi*****さん削除/違反報告 私もそう思う1,970点私はそう思わない43点
仕分け組「廃止だ!削減だ!日本の未来に繋がる様な事は全て中止だ!」
鳩山「それで結構です。日本は日本人だけのものではありませんから、日本人の未来なんて必要ないんです。」
2009年11月17日 11時41分nic*****さん削除/違反報告 私もそう思う1,645点私はそう思わない28点
このど素人の近視眼判断で日本の最先端技術は全面ストップ、 人材の海外流出が流れになる。
刷新会議?、名前が違うだろ。
2009年11月17日 12時3分ryu*****さん削除/違反報告 私もそう思う1,291点私はそう思わない20点
ぜい肉を落とすのは良いが、血を抜くことは許されない。
科学技術開発が衰退すれば、日本は確実に体力を失い、倒れる。
要するにもっと有望な研究開発に投資した方が国益に適うと考えれば当たり前の話だろう。
将来需要の見通しもなく無尽蔵に金と時間を費やすのを止めれなければ他国に対して致命的な後れを取ることになるかもしれない。
極端に言えば現場の技術者が不必要と思っていても国が予算をつけたら開発は続けられる。彼らにとってはそれが仕事だからだ。そして本来もっと優秀で生産性の高い人材が人生を費やして誰得な仕事に勤しむことになる。ダムとかの土建公共事業と同じことだ。
先日ツイッターの謎のつぶやきが注目されたときにも似たようなコメントがたくさんついた。
蓮舫「納税者がトップレベル研究者にお金を払った分、納税者個人にもリターンを貰えないと納得できません!(キリッ)」
おいおい、この人何言ってるの…?/リターンはありまくりだろ、電車も車も服も食べ物も薬もテレビもネットも国会議事堂の建物も元々は全部過去の研究者たちの研究成果だろうが…。未来への投資って知ってる?
......乾燥ワカメもリコーのカメラも羽田空港の給油装置も世界最高品質のピストンリングも戦前にあった日本のトップレベルの研究所とその流れをくむ企業が作って、役に立ってますね。
「電車も車も服も食べ物も薬もテレビもネットも国会議事堂の建物も」「乾燥ワカメもリコーのカメラも羽田空港の給油装置も世界最高品質のピストンリングも」、民間であれば基本的にその開発費を私達は消費者として支払っている。
ロケットにしろスパコンにしろその開発事業が民間の競争原理の中では不可能であり、かつ投資に見合った公益性が認められると言うならば、それを納税者に説明し納得させなければならないというのは当然の道理だ。先の発言を本当に蓮舫が言ったのかは知らないが「公益性」とはつまり「納税者個人へのリターン」に他ならない。戦中戦前の研究所だってそれくらいの説明は求められただろう。
お前こそ憶測で物言うんじゃないよ。
その証拠はどこにあるんだよ?
(ちなみに一番最初にグダグダかいてたが、魚拓はちゃんと取らしてもらったんでよろしゅう)