社会
県内2例目、全裁判員が被告に質問 神戸地裁
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兵庫県内2例目となる裁判員裁判が17日、神戸地裁で始まった。被告は起訴内容を認めており、争点は刑の重さ。鍵を握る裁判員の心証に働き掛けるため、検察側が血痕などの写真をモニターで映したのに対し、弁護側は被告が謝罪文を読み上げた。裁判員らは、現場がせい惨だったことを示す写真をみて表情を曇らせるなど、精神的な負担が重いことをうかがわせる一幕もあった。
審理の対象になったのは、尼崎市のスーパーに押し入り店長の胸などを刺し重傷を負わせたとして、無職和田強被告(60)が強盗傷害罪などに問われた事件。
検察側は、冒頭陳述などで、凶器の刃物を見せたり、血に染まった被害者の衣服や現場に残る血痕などを数十枚の写真で示したりした。また、現場の写真に合わせて「うっすらと血があるというより分厚い血だまりだった」と駆け付けた警察官の言葉を読み上げ、裁判員に当時の情景を印象付けようとした。
一方弁護側は、被害者に送った謝罪文の写しを取り上げた。和田被告が小さな声で「自分勝手な理由で、何の罪もないあなたさまに大きな傷を残してしまった」と読み上げると、裁判員らは被告の表情をじっとうかがっていた。
裁判員は6人全員が「いかなる厳罰にも服する気持ちがありますか」「反省しているか」などと積極的に質問。被告の態度を見極めようとしたとみられる。血だまりが残る現場の写真をみて唇をかむ女性裁判員や、被害者の傷が示されると、顔をしかめる男性裁判員もいた。
18日は論告求刑、最終弁論などの後、非公開の評議を経て、夕方に判決が言い渡される予定。
(2009/11/17 22:17)
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