益川ノーベル賞博士怒る
連日マスコミは民主党の事業仕分けを取り上げて鳩山政権の支持率維持に腐心している。
今朝のTBS「朝ズバッ!」ではノーベル賞益川教授を生出演させたが、事業仕分けに苦言を呈するのでスタジオでは与良正男毎日新聞社論説委員が懸命に抑えにかかっていたのは笑止千万だった。
毎日、政権交代を促していた与良氏は科学技術にこんなに国民が関心を持ったのは事業仕分けのおかげだと「スパコンがなぜ2位ではいけないのか」というレンボー発言を擁護していた。こういうのを詭弁という。
発言を散々批判された蓮舫議員は「スパコンが1位であるべきだという答えを引き出すために質問したが、担当者から納得のいく答えは無かった」と釈明。これは後付けの言い訳である。
朝日がなぜ東から出るのか、西から出てはいけないのかという愚問には答えられないのである。スパコンが1位を目標にすべきことはレンボー氏を除く猿でも分かる常識である。
事業仕分け賛成派は官僚の説明が不十分だとしているが、ほんとうにそうなのか。
仕分け人には表紙が真っ白の質問項目を記載したパンフが配布され、その通りに質問していた仕分け人も居た。表紙を見せないのも意図的だが、事業仕分けがシナリオありきの茶番劇であることを暴露している。
短い一時間(枝野幸男議員はそれで十分だと言っているが)を有効に使おうと思うならば、あらかじめ質問状を回答者側に配布すべきではないか。
しかし見せしめの公開処刑をするためには出来なかったのだろう。
TBS「朝ズバッ!」(2009/11/26)
ノーベル賞受賞の益川教授が生出演
益川
「今迄はスパコンも理解されていた。今回行っていることは紅衛兵と同じですね。非常に乱暴な事をやっている。
今までの科学政策が十分だとは言いません。しかし、それなりに、訴えに行けば耳を傾けてくれました。今のこのやり方はほんとうに紅衛兵と同じです」
与良
「文科省が十分に説明できなかったことは事実ですよね。科学の問題がこんなに騒がれたことはないという点で仕分けの意味があったと思いますよ」
与良
「仕分け人の言ってる事は、いろんな役所で重複した研究助成予算や制度があったりする事を効率的に見直すというのは僕は賛成なんですよね。先生達の話とは全然関係ない話だと思うんですよう。ただ要するに、まあ・・・」
益川
「あのねえ、それはですね、こういう乱暴なやり方でやる事じゃないですね。同じように見えるけど違うのか違わないのか、影響を十分調査した上で結論を出すべきであって、紅衛兵みたいに気に食わんから止めてしまえ見たいな乱暴な議論は止めて欲しいですね。こういうお祭り騒ぎみたいにバタバタやるべきではないと思いますね」
益川教授が言っている事は至極真っ当である。
科学技術予算が削減されたことに対する怒りだけではなくて、事業仕分けの茶番劇を批判しているのである。
ノーベル科学賞受賞者達の抗議の会見で理化学研究所の野依良治理事長は・・・・
野依
「不用意に事業の廃止、凍結を主張する方には将来、歴史という法廷に立つ覚悟ができているのか問いたい」
と厳しく事業仕分けを批判した。
鳩山首相
「すぐに(効果が)見えないとバッサリいってもよいものかどうか、立ち止まって考える必要も出ている」
藤井裕久財務相
「事業仕分けの廃止の結論を復活する考えは一切ない」
ここでも閣内不一致がみられる。
迷走する鳩山政権よどこに行く。
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by izatoru
軍服を輸入したらと仕分け人 …