社会
気をもむルミナリエ関係者 新型インフル流行懸念
開幕に向け準備作業が進むルミナリエ会場。関係者は新型インフルエンザの拡大に気をもむ=神戸市中央区(撮影・長嶺麻子) |
流行のピークを越えたとされながら、神戸市内では「注意報レベル」が続く新型インフルエンザに、開幕を控えた神戸ルミナリエ(12月3〜14日)の関係者が気をもんでいる。資金難が続く中、昨年は来場者の減少が響き、会場募金は前年を割り込んだ。流行が再び広がれば、今年も来場者の減少は避けられず、関係者は「たくさんの人に訪れてもらうためにも、このまま終息へと向かってほしい」と話す。(紺野大樹)
同市内では8月半ばから新型インフル感染(疑い)が拡大。定点医療機関当たりの患者数は10月26〜11月1日で43・63人とピークに達し、「警戒レベル」の30人を大きく上回った。
その後は減少に転じたが、それでも11月9〜15日は29・06人と、「注意報レベル」の10人を上回り、「今のところ終息の見通しは分からない」(同市予防衛生課)という。
一方、神戸ルミナリエは、財政状況の悪化から継続開催が危ぶまれてきた。2007年から会場で「1人100円募金」を呼び掛けているが、昨年は寒い日が続くなどしたため、来場者は375万5千人(前年比約29万人減)と12年ぶりに400万人を割り込んだ。会場募金も約7750万円と前年より900万円近く減った。
矢田立郎市長は今月、来年以降のルミナリエの継続開催を明言。しかし、外郭団体の協賛金などを含め、主催する神戸ルミナリエ組織委員会への補助金約1億3千万円については「これ以上増やすことはない」としている。資金難に陥れば、規模縮小や日程短縮の可能性も出てくる。
同組織委は「ルミナリエの開催は来場者の善意に支えられている。今年は15回目の節目でもあり、会場で鎮魂の思いを新たにしてもらいたい」と話している。
(2009/11/26 15:00)
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