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被害男性と権蛇前副市長から聞き取り 伊賀市議会の調査特別委
投稿日時 2008-2-29 21:45:17 | トピック: 議会・行政
| 伊賀市の元総務部長、長谷川正俊被告(59)=詐欺罪などで起訴=の現金着服問題について調査する、伊賀市議会の「前総務部長問題調査特別委員会」(山岡耕道委員長)が2月29日開かれた。その中で、委員らは長谷川被告に現金をだまし取られたとされる市内在住の男性(77)と、今岡睦之市長とともに長谷川部長に関する問題を認識していたとされる権蛇英明前副市長(64)=2007年12月末で退職=から事実関係の聞き取りを行った。【委員からの質問に答える権蛇前副市長(奥)=伊賀市役所で】 |
この問題は数年前、男性が身内の土地改良区への賦課金(負担金)滞納について長谷川被告に相談を持ちかけ、賦課金の一部として130万円を預けたが、納付されていなかったもの。さる22日に開かれた特別委では、男性からこの問題について相談を受けていたとされる今岡市長から事実関係の聞き取りを行い、事前に問題を認識しながら長谷川被告を総務部長に任命したことなどを厳しく追及した。
男性はこれまで、「公の場では話をしない」という立場をとっていたが、今回出席要請に応じた。男性の証言によると、04年11月、賦課金の滞納について長谷川被告に相談したところ、「代わりに持って行く」と言われたことから現金を預け、当時の役職だった同市上野支所長の肩書きが記載された預かり証を受け取っていた。しかし、約1年後に市長名で督促状が届いたことから、長谷川被告を問いただした。
男性は「権蛇前副市長に相談に訪れた際、長谷川被告をその場に呼んで厳しく叱責した」と証言。しかし、権蛇前副市長は「その場に呼んだかどうかは覚えていない」と言葉を濁した。男性は「当初、告発するなどして公にしようと考えたが、(長谷川被告が)かわいそうになったので、相談した市長と副市長に『あの件はもういい。忘れてほしい』と数日後に伝えた」という。
権蛇前副市長は「(相談は)少しおかしい話だと思ったが、長谷川被告と男性が以前から親しい間柄であったと聞いていたし、金も個人的に受け取ったものだと認識していた」と述べ、問題の認識については「昨年12月20日ごろに報道機関からの取材を受けた時点まで記憶から抜け落ちていた」と釈明。上司としての監督責任については「問題を放置していたこと、職務を越えた仕事を許していた職場を監督できなかったことに対する責任を痛感している」と発言し、この問題で関係職員が処分を受ける場合には自身も処分を受けることができる方策を検討するよう市総務部に伝えていることも明らかにした。
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