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カ、カンガルー生息?! 大崎・岩出山のミステリー
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宮城県大崎市岩出山の真山地区や周辺で「カンガルーを見た」という住民の目撃情報が相次いでいる。当初は「キツネに化かされたのでは」と笑い話にされていたが、その数は年々増加。撮影に成功した例がないため、本当にカンガルーかどうか真偽は不明だが、山あいの小さな集落では「カンガルーでまちおこしをしよう」という声もちらほら出ている。
真山地区は栗原市一迫との境に近く、水田や畑、牧場が広がる農村地帯。住民によると、目撃者が出始めたのは7年ほど前で、周辺の下一栗地区なども含め、これまで10人以上が「見た!」と名乗り出た。
「カンガルー」の体長は1メートルから1.5メートルで、目撃は夜や朝方に集中する。「道をぴょんぴょん跳ねていた」「田んぼの中をすごい勢いで移動していた」と話す人がいれば、「親子2頭が山からひょっこり出てきた」という証言もある。
地元の主婦笠森君子さんは10月24日夜、車で帰宅途中に耳の長い動物を目にした。「前脚を立てて道路沿いに座り、車のライトに照らされても逃げなかった。毛の色は薄いベージュで、体長は軽トラックの荷台ぐらい。本当にいたんだと驚いた」と語る。
山あいの真山地区には野生動物が多く、カモシカも出るため、「見間違いでは」と疑問視する声もあるが、数年前に見たという男性(51)は「耳がべろんとしており、カモシカとは明らかに違った」と言う。
カンガルーは、オーストラリアなどに生息する。厚生労働省結核感染症課によると、検疫などの手続きを取れば個人も輸入可能という。
アカカンガルーを飼育する仙台市八木山動物公園の担当者は「冬の寒さや餌の確保を考えると、野外での生息は難しい。全く否定はできないのだが…」と首をかしげる。
真山地区では「『カンガルー保護区』として売り出しては」という機運も生まれつつある。人への危害や農作物被害は報告されておらず、多くの住民は「そっと見守りたい」と話している。
2009年11月26日木曜日
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