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学校裏サイト、都立高9割に 小学校も2割 都教委調査(1/2ページ)

2009年11月26日15時5分

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 いじめの温床になるとの指摘があるインターネット上の「学校裏サイト」について、東京都教育委員会が都内の小中学校・高校など全公立学校2200校を調べたところ、約4割の871校で裏サイトが見つかった。子供の年齢が上がるにつれてサイトのある比率も上がり、高校では9割に上った。自分や友人の個人情報を無防備に公開したり、同級生らを中傷したりする書き込みが目立つ。

 ネットを介した児童・生徒のトラブルを問題視した都教委が、「学校での実態把握には限界がある」として6月からネット監視会社に委託して裏サイトの実態調査を進めていた。調査は来年度末まで続けるという。

 調査はパソコンだけでなく、携帯電話のサイトも対象にした。10月末までの調査の結果によると、校名が特定できる裏サイトを集計した結果、小学校1314校のうち258校(20%)、中学・中等教育学校631校のうち429校(68%)、高校195校では179校(92%)で裏サイトが見つかった。

 これまでに見つかった不適切な書き込みは6558件。番地までの詳細な自宅住所や電話番号といった個人情報(2819件)▽飲酒や喫煙など違法行為の告白(1692件)▽他人の中傷(1068件)のほか、自殺や自傷の予告(39件)もあった。

 都教委は書き込み内容の深刻さに応じて3段階に分類。警察への通報が必要な「高」レベルの該当はなかったが、学校による緊急の指導が必要な「中」レベルは219件。学校に生徒との面談などを促す「低」レベルが6339件だった。

 都教委は書き込まれた情報を学校に提供。「昨日、リストカットした」と書き込んだ生徒を特定して専門家が対応したり、集団での飲酒を呼びかけた生徒に注意したりしたという。調査を委託したネット監視会社を通じてサイト運営者に書き込みの削除も要請しているが、書き込んだ本人でないと削除に応じない運営者もいるという。

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