軍事評論家=佐藤守のブログ日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

■軍事を語らずして、日本を語るなかれ!!■

2009-11-26 小沢一郎とヒトラー!

小沢一郎とヒトラー!

 昨日は水交会での「海軍の反省」に関する研究会に出席した。東郷神社前で「水交会はどちらでしょうか?」とかわいらしい女性に尋ねられ同行したが、学生さんで海軍に関するレポートを纏めているのだという。

 いい機会だったから海軍研究者に紹介してあげたが、彼女のレポートを期待したい。彼女のような若い女性が、海軍研究と聞いて嬉しくなった。

 会は、平間洋一氏の司会で海兵67期の市来俊男氏の解説からはじまったが、御年90歳。未だに読書と戦史研究を欠かさないというから恐れ入った。先だって放映されたNHKスペシャル「日本海軍400時間の証言」の裏話を含めて、貴重な内容だったが、続いて防大剣道部の後輩・影山好一郎帝京大教授の「海軍の反省」は、メルマガに連載している私の「大東亜戦争の真実を求めて」に近いもので、大いに意を強くした。特に『国家の反省』の中で、政府・陸海軍省・外務省と並列に分析し、海自出身であるにもかかわらず、世に伝えられている“陸軍悪玉論”に一石を投じる勇気ある鋭い分析をしていたことには感心した。陸軍の陰に隠れて、外務省の度重なる手落ちも見過ごされているが、官僚機構も反省すべきだろう。

 日本の近現代史の“闇”を今後とも分析整理して行きたいと思ったが、その前に、その根底にある『日本人研究』が欠かせないと思った。


 さて、今朝の産経新聞の記事には驚くことが多かった。まずトップの「首相偽装献金」問題である。10年以上も前から「実母から10数億円」資金提供があったという。いやはや、庶民にはお金持ちのお子様の生活は理解できない。

 庶民が少しでも申告漏れしたり、高額の贈与をしたら贈与税を厳しく追及され、寄ってたかって叩かれるが、お金持ちはさすがである!これこそ『差別』である。しっかりと『説明してもらおう』ではないか。

 そんなお金にルーズな首相を戴く政府が、必殺仕分け人の手で「国民目線から・・・」と予算をぶった切っている姿には、大きな矛盾を感じる。

 22面に、科学技術予算削減に『日本、どうなる』とノーベル賞受賞学者が慨嘆している写真が出ているが、高度な学問を手がける学者のレベルに「庶民代表仕分け人」のレベルが届く筈はない。所詮貧乏人の安物買い・・・ではないのか?

 仕分け人が、大艦巨砲主義とか何とか言って戦艦大和を例に挙げたそうだが、戦後の造船技術を世界一にしたのをお忘れのようだ。カメラは日本製!と世界を席巻したのも日本光学のレンズの高性能さが基礎にあった。

 たまたま3面に「浮かぶ小都市」として、アメリカの世界最大の客船『オアシス・オブ・ザ・シーズ(海洋のオアシス)』の記事が出ている。全長361m、幅65m、総トン数22万5千トン、乗客6292人収容の豪華客船である。こんな巨大船は一夜にして出来ないから、10万トンを超える原子力空母建造技術が役に立っていることを知るべきだろう。


 仕分け人たちは、日米共同開発中のGXロケットの予算を廃止したそうだが、700億円のうち430億円は民間企業が投資したものであるとして、IHIは政府に抗議したという。

 財務省も、文科省もいい加減!かっての社保庁職員並みの感覚、さらに悪いことにこの開発の『安全保障上のメリット』については無視されていることだ。

 なんだか、包丁捌きに慣れているからとして、魚屋さんが心臓の手術しているようなもの、なんともズサン極まりない。


 もっと気になったのが三面下の雑誌「WiLL」の広告。「『小沢人民共和国』を内部告発!」と除名された元民主党都議・土屋敬之氏が書き、「小沢独裁はナチス亡国の道」「物言えば唇寒し小沢党」「亡国のトライアングル:小沢・亀井・斎藤」など、「WiLL」一月新年号は『小沢一郎とヒトラー』総力大特集である。

 中近東は依然としてキナ臭く、インドも中国を警戒して軍事力整備中である。その中国ではいよいよ北京派と上海派の抗争が顕著になりつつある。いつ何が起きるか、予断を許さない。


 劇場型「仕分け作業」風景に日本国中が現を抜かしている間に、中国の上海派は、日本ににじり寄って来ている。来年の大目玉は「上海万博」、北京五輪は昨年一応成功したものの、上海万博は油断できないというわけか、上海派の筆頭で、ポスト胡錦濤の最有力候補、習副主席が12月14日から4日間来日するという。

「滞在中、天皇陛下とも会見する」と小さく記事に出ていたが、中国国内の権力闘争に、天皇が利用されてはたまらない。さて、それが日中双方にとって吉と出るか凶と出るか。

 その後小沢氏は一族郎党を引き連れて北京詣でを計画しているというから、いよいよ「朝貢国」の第一歩を踏み出すのか?日中双方にとって油断ならない4日間になりそうである。

金正日(キムジョンイル)は日本人だった

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厚黒学―腹黒くずぶとく生き抜く (Shinkosha Selection)

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帰化日本人―だから解る日本人の美点・弱点

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韓国・北朝鮮を永久に黙らせる100問100答

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[証言録]海軍反省会

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アイゼンシュタインアイゼンシュタイン 2009/11/26 12:30 >『オアシス・オブ・ザ・シーズ(海洋のオアシス)』
佐藤さま、建造はSTXヨーロッパ造船のフィンランド・トゥルク工場だそうです。今、米国内で豪華客船を建造できる造船所はないと思います。

>事業仕分け
先ほど、自衛官増員分の予算72億円が拒否されました。今回は、第一線部隊の充足率を上げるための予算という説明だったようですが、仕分け人は「公務員削減の流れに反する。業務内容を民間に委託できないのか」とかいうトンチンカンな発言をしていました(テレビのニュースなので、発言の全てではありません)。
海自の艦艇などは、定員割れで隊員に相当負担がかかっているようで、これが事故の遠因にもつながっているとも言われています。
「友愛ボート」構想なので、海外へ出る機会が増えるのに、隊員は増やさない…おかしな政府です。

海軍好き海軍好き 2009/11/26 14:59 はじめまして。自分も関西の大学の四回生(関西では回生で呼びます)で卒論のテーマを海軍にして書いています。水交会の話題が出たので初めてコメントしました。

大学生で身軽なので海軍関連の施設などを巡ったりしてきました。今年の十二月八日には、田母神さんの講演が靖国会館であるみたいなので一般人もOKなら参拝をしてから参加してみたいと思っています。

靖国神社には大学に入り、一年に一度しか参拝できていなく、あと千鳥ヶ淵戦没者墓苑の方へも参拝しているのですが、その度に思うのは千鳥ヶ淵戦没者墓苑には自分が参拝するときだけかもしれませんが、参拝者がとても少なく、自分だけという時もあって寂しく思います。

最後になりますが、これからも寒い日が続きますが佐藤さんもどうかお身体をご大切になさって下さい。失礼しました。

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