26日の前場寄り付きの東京株式市場で、日経平均株価は反落。下げ幅は一時100円を上回り、9300円台前半まで水準を切り下げる場面があった。外国為替市場で円高・ドル安が再加速し、輸出企業の採算悪化を警戒する雰囲気が強まった。東証株価指数(TOPIX)も反落して始まった。
円相場は一時1ドル=87円台前半まで上昇したが、今年度下半期の収益予想の前提為替を1ドル=90円前後とする日本企業は多い。それらの企業にとっては現状の為替水準が続くと収益の押し下げ要因となるため、警戒感が高まりやすい。
寄り付き前の大口成り行き注文は、売りが3690万株、買いが2250万株で1440万株の売り越しだった。輸出株の代表であるトヨタやホンダが下落。三菱UFJなど大手銀行株も下げ、日立や東芝が安い。一方、商品相場の上昇を受けて三菱商が買いを集めた。野村が堅調で、JALが小高い。景気変動の影響を受けづらいJTも小じっかり。〔NQN〕
(09:31)