ホイール自転車にとって絶対に無くてはならない物だ
しかしこのホイールも使っているうちに「フレ」と言う物が出てくる
つまりホイールが「いがむ」のだ
これはどんな自転車のホイールでも絶対に出てくる(ディスクホイール除く)
特にMTBのVブレーキだとホイールにフレが出るとブレーキシューに接触して
漕ぎが重くなる
そうならない為にはホイールの「フレ取り作業」が必要になるのだ
今回は「フレ取り」について書こう
まず必要なものは「ニップル回し」だ
そして「フレ取り台」
この二つがあれば良いのだが
ハッキリ言ってフレ取り台は安くても一台1万円程度の値段
本格的にやっている人間でメンテも自分でやる者ならば大体持っているのだが
これはあくまでなるべく初心者向けで書きたい
よって今回はフレ取り台は無しでやってみよう
ではどのようにするのか
まずホイールからタイヤとチューブを外し
完全にホイールのみの状態にする
これは絶対にしておくべきだ
タイヤが付いたままだとフレ取り作業が狂うからだ
そしてホイールのみにしたらMTBにセットする
あとはブレーキシューは新品を使うのが一番良いだろう
使っている途中の物だと左右のシューの削れ具合が異なり綺麗にフレ取りが行えないからだ
ニップルを回す事によってフレを取り除くのだが
上の写真の状態で
ニップルを右に回すとニップルが締まり
ニップルを左に回すとニップルが緩む
しかしこれだけでは解からないだろう
フレ取りにはスポークの張り方も関係している
上記の写真ではハブの左から張られたスポーク側のニップルを回している
このニップルを右に回し絞めるとリムは左に寄る
逆に左に回し緩めるとリムは右に寄るのだ
右側から張られたスポーク側のニップルを
右に回し絞めると右に寄り
左に回し緩めると左による
つまりスポークの張られている方向でニップルの回し方が変わってくるのだ
この際に一番注意するのは「縦フレ」だ
簡単に言うとフレが取れたは良いが縦フレが出てしまう事がある
縦フレが出るとリムが丸い円が丸くなくなるのだ
それが「縦フレ」だ
縦フレが出た場合はどうするのか
出ている所と逆に凹んでいる部分をホイールを回して入念に確認して
出ている部分のニップルを締めるとリムは凹み
逆に凹んでいる部分のニップルを緩めるとリムが出る
この際また横フレを出さないように気を配りながら作業する事
初めてなら2時間くらい時間をかけて作業する事
速く終わらせようなんて決して思わない方がいい
さてホイールを回して見てリムがブレーキシューに当たっていなければ
これで作業完了だ
ただ言っておきたいのは
慣れていないとニップルを削ってしまい二度と回せなくなってしまう事もある
ホイールをお釈迦にしてしまうかもしれないのだ
自信が無い人はショップに任せる事をオススメしておく
ちなみに今回使った工具は
「ニップル回し」
メーカー:Park Tool (パークツール)
SW-2(レッド)3.4mmニップル用(#14.#15用)
Japan.Taiwanサイズ用
値段:¥1.197(税込み)
2004/08/05 11:24