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2009年11月25日(水) 19:10 |
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穴吹工務店の破綻、地元に衝撃
高松市に本社を置くマンション分譲大手、穴吹工務店の事実上倒産は負債総額およそ1400億円、全国で今年5番目の大型倒産だけに、地元香川には衝撃が広がっています。
午前8時、高松市藤塚町にある穴吹工務店本社では、従業員の多くが会社更生法申請について詳しく知らされていないと不安そうな表情をうかべていました。 穴吹工務店は1961年に設立、1978年からサーパスのブランドで分譲マンションを全国に販売してきました。 しかし、一昨年のサブプライムローン問題やリーマンショックを受け、マンション事業の収益率が大幅に落ち込み、今年1月には318人の希望退職をつのるなど再建計画を進めていました。 しかし、その後も業績は改善せず資金繰りが悪化、会社更生法の適用を24、日東京地裁に申請し受理されました。 穴吹英隆社長は、取締役会で社長を解任されました。 会社は先月、穴吹社長を除く取締役を解任する案を臨時株主総会に提出するとしていましたが、1週間後にこれを撤回するなど経営陣の混乱も信用収縮につながったとみられています。 一方、地元の金融機関にも影響が出ています。 百十四銀行は、25日朝に会見を開き、およそ41億円の債権が取立て不能になるおそれがあると発表しました。 百十四銀行では、今回の取り立不能による今年度の業績見通しの修正は現時点では行わないと話しています。 また、香川銀行はおよそ21億円、中国銀行はおよそ36億円が取立て不能になるおそれがあるということです。
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