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<ケール>がん予防…有効成分数十倍の品種、長野県など開発

11月26日2時31分配信 毎日新聞

 長野県とキリンホールディングス(HD)は、がん予防につながる成分グルコラファニンの含有量が、従来種より数十倍多いケールの新品種を共同開発した。ケールは、青汁の原料に使われるアブラナ科の野菜で、収穫量も多く、成分の大量摂取が期待できる。

 同県野菜花き試験場によると、グルコラファニンは、人の体内でスルフォラファンに変化する。スルフォラファンは、80年代に「発がん物質を無毒化する酵素を活性化させる」と発表され、ブロッコリーの発芽数日後の新芽(スプラウト)に多いことから、米国で一時ブームになった。

 各国の研究では、ケールの含有量はブロッコリー・スプラウトの40分の1以下(100グラム当たり約6ミリグラム)とされていたが、スプラウトはかいわれ大根ほどの大きさ。キリンHDは、青汁として濃縮できるケールに着目。同試験場主任研究員の芹沢啓明さん(49)に協力を依頼し、研究した。

 同試験場のケールを分析したところ、従来種を大幅に上回るグルコラファニンを含んだ種が見つかった。さらに数値の高いケール同士を掛け合わせ、ブロッコリー・スプラウトと同等の100グラム当たり約400ミリグラムを含む新品種の開発に成功したという。キリンは商品化を目指す。【小田中大】

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最終更新:11月26日9時49分

毎日新聞

 

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