鼻毛の長い人生 RSSフィード

2009-11-26

戦後の問題としての「自意識過剰」

基礎科学だとか起業だとか今問題になっていることの根本に、戦後の教育つまり、人材育成の問題がある。中学生になる娘達の話や、会社の人の話を聞いていると小中高教育はかなり危機的だと思う。あまりに危機的なのであきらめてしまいそうだ(笑)。我が子供達、ごめん!


問題は色々ある。理科離れがどうのこうのいいながら、基礎科学スパコンだっていうのはもう目先の利益だけしかこの国のノーベル賞クラスの人間も考えていないのも問題以前だ。理研といわず利権といようよ。歴史の法廷なんて芝居の台詞か?もう科学技術予算は全部凍結だ!っていう話はおいておいて。


大きな問題とひとつに我々の自意識の問題がある。私が考えるに自意識ってそれぞれの個体の問題じゃない。むしろ社会関係上にそれぞれの個体に生じるものだ。だから自意識のあり方、自意識の現状というのはまさにその社会の総体的な心理状態そのものにつながるのではないだろうか?


今、日本において起業がしにくい、そして科学や科学技術の生産性が抜本的に衰えているのは、ひとつの大きなハードルとして戦後教育と戦後のマスメディアが冗長した「自意識過剰にあるように思うのだが。。


古代ローマストア派エピクテートスが引用した言葉に「自分で自分を邪魔しないように」というのがあるが、(実際の意味はちょっと違うのだろうが)今まさに日本人は自意識こそが大きな足かせになっているように思う。。


ではなぜそのように思うのか?事実ならばなぜそうなったのか?


ひとつは戦後の高度成長期で隠されているのだが、「敗戦による強い閉塞感」があるように思う。例えば満州という拡張政策において負けた日本は結局負けた心情のまま、豊かになったので、心理的にはこの島に縛り付けられたままである。欧米諸国は結局勝ち(独伊があるけど、結局本当の意味では同盟でもなんでもない)心理的には日本は極東の島に押し込められたままである。


私も親類が欧米に帰化しているのだが、中国とちがって日本人てどれだけ諸外国で繁栄しているんだろうか?と思う。そもそも最近ネットでもちらほら云われる日本から出るという発想が日本は閉塞しているという根強い心理の裏がえしである。結局それって閉塞感に育った人間が閉塞感を背負ったまま外から閉塞した祖国をみているという、これまた実はまとめて閉塞している状況じゃないの?


この手の「閉塞感」自体がそのまま自意識過剰につながるように思うんだが。。


なかなか堂々巡りの話のなんだけど、普通の意味での自意識過剰っていうのは案外話してみたらすんなり抜けるようなもんなわけで、貯めないのがいいわけである。。


ようするに我々は貯め過ぎなわけだ。。自殺が多いのも、そういう社会全体の心理的な閉塞の現れなんだと思う。


でもこれが外にでるようになったら。。一挙に殺人大国、犯罪王国になったりしてね。。ま。それもいいか


そんじゃーね(chikirinメソッド)

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