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【事業仕分け】GXロケット廃止、財務省が事実誤認の資料 過大な税金投入額…ミスリードか (2/2ページ)
このニュースのトピックス:鳩山内閣
だが、700億円のうち430億円は、米国側や宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共同開発を行ってきたIHIなどの民間企業が投資したものだった。仕分けの現場で、文部科学省の担当者が民間投資額が430億円だと説明したが、税金投入額700億円の訂正はなかった。
一方、17日の仕分け作業に先立つ11月上旬に、GX打ち上げを担当する米ユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)社から、少なくとも2、3機のGX使用の意向が政府の宇宙開発戦略本部などへ伝えられていた。だが、この説明はなく、仕分けでは「ビジネスとして成立しない」との意見が大勢を占めた。
これらの点をIHIは政府側に抗議している。
GXは、液化天然ガス(LNG)を燃料とする新型エンジン利用の中型商用ロケット。平成15年度に開発が始まった。国産のH2ロケットが打ち上げられない際の代替や中型衛星の打ち上げに適している。情報収集衛星の緊急打ち上げなど安保分野での活用も想定されていた。同エンジンは凍りにくいLNGを使う先進技術で、将来の深宇宙探査への活用も期待され、中国、韓国、ロシアも研究を進めている。
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