娘夫婦の受精卵を使い母親が代理出産した母娘が25日、都内で記者会見し「皆に開かれた選択肢にするため議論を後回しにしないで」と法整備を求めた。現行の民法では生まれた男児は母親の子供とされるため、いったん出生届を出して戸籍を獲得し、現在は娘と特別養子縁組するため裁判所に申請中という。
会見したのは、代理出産を依頼した娘(27)と出産した母親(53)。娘は幼少期に腫瘍(しゅよう)が原因で子宮を全摘出。母親はホルモン治療などを受け、体外受精した娘の受精卵で妊娠して今年5月に出産した。
日本学術会議は昨年4月、代理出産を原則禁止としたうえで公的管理下の「試行」を認めるとした報告書を厚生労働、法務両省に提出している。(25日 22:50)