マスク姿で予備検診を受ける内藤大助=後楽園飯店
「WBA世界フライ級タイトルマッチ」(29日、さいたまスーパーアリーナ)
予備検診が24日、都内で行われ、王者・内藤大助(宮田)は万全を強調してV6を誓った。
内藤には余裕と落ち着きがうかがえた。プレッシャーものしかかるが、大一番へ気負いはない。「負けているようじゃダメ。そこはプロ。はね返そうという気持ちは持っている。体調もすごくいい」とクールに話した。脈拍も44という、こちらもスポーツ心臓で「走り込みの成果が出た」と胸を張る。減量も順調だが、気になるのは視力の低下だ。
昨年まで左右とも1・2〜1・5をキープしていたが、今年5月の熊朝忠とのV5戦から低下。今回も右0・9、左1・0で数値は戻っていない。胸厚も19・5センチと、初めて20センチ台を割った。
年長世界王座防衛記録を更新する35歳の王者は「スタミナも伸びていると思う」と、体をムチ打つ。だが「老化は目から」とも言われ、酷使してきた体に衰えが見え隠れする。
(2009年11月24日)