2009年11月25日 21時0分更新
倉敷市の訪問介護事業所に務める訪問介護員2人が実際には提供していない介護サービスを提供したと偽ってうその勤務記録を作成し、事業所が倉敷市からあわせて970万円の報酬を受け取ったとして県はこの事業所を3ヶ月間の営業停止の処分にしました。
処分を受けたのは、岡山県高齢者福祉生活協同組合が運営する倉敷市福田町古新田の訪問介護事業所、「ヘルパーステーションたんぽぽ」です。
岡山県によりますと、この事業所に勤務する訪問介護員2人が平成16年から19年にかけて実際には訪問介護を行っていないのにもかかわらず、うその勤務記録を事業所を通じて倉敷市に提出したということです。
この不正請求によって事業所は介護報酬などあわせておよそ970万円を倉敷市から不正に受け取っていました。
岡山県は来月10日から3ヶ月間この事業所を営業停止の処分にするとともに介護報酬などを支払った倉敷市はこの事業所に対し、全額を返還させる方針です。
岡山県高齢者福祉生活協同組合の河田幸男代表理事は、「私どもの組合でこのような許し難い不正が起こるとは思っていなかった。ご迷惑をおかけした利用者の皆様にお詫びをするとともに、今後こういうことがないように管理運営をしていきたい」とコメントしています。