そんなに迷惑でしたか・・?
唐沢俊一氏が自身のHPに、短期間に同じような内容の日記を続けて発表していたので心配になって「記憶障害か何かでは」というメールを出したら「迷惑なこと」と書かれてしまった。
http://www.tobunken.com/diary/diary20091120115617.html
ご存知の人もいるかと思うが、唐沢俊一氏は盗用問題や記述の間違いなどを複数のサイトで検証されている。これの是非や真偽は別として、本人にとっては相当のストレスであることは間違いないと思う。なので、そういった理由から「もしかして脳にかなりの負担がかかってしまっているのでは」と心配したことがそんなに迷惑なことなのだろうか。
自分には専門知識はないが、脳の不調の初期段階って本人が気づいてない場合が多いと思う。周囲が「あれ、ちょっと変だぞ」と病院に連れて行って初めて病気が発覚して「早目に気づいてよかったね」となったという話も聞いたことがある。ましてや少し前に入院までしているのだから余計に心配したのだが、それがそんなに迷惑なのだろうか。もしこれが自分だったら「大げさな人だなあ」とは思うかもしれないけれど、迷惑だとは思わない。
唐沢俊一検証blogという、唐沢氏の過去や現在の仕事を検証しているHPがある。
http://d.hatena.ne.jp/kensyouhan/
ここでは自分が過去に担当した仕事も検証されているのだけれど、読んでみると確かに納得できる、「ああ自分のチェックが足りなかったな」と。本になった時の原稿に対する責任は編集者にあると思っているので、そういった反省も含めて、今後の仕事をしていくジャンルとして唐沢氏には「誰もがネットで絞り込んだ情報にアクセスできるとなった今は、雑学というスタイルはもう変えた方がいいのではないでしょうか」「周囲にとりまきを置いているのはよくないのでは」と自分の意見を言ったことがある。また今回のやりとりの中でも唐沢氏には「悪意があるかないかは別として、検証班のブログには正しいことが書かれている」と言うことを伝えた。それらが気に入らなかったのだろうか。
ここからの話は唐沢氏でなく同業の編集者たちに向けてなんだけど・・
編集者としての現在の自分の考え方は、以前に友人である町山智浩氏が言った「こんな男の妄言を出版し、物書きとして生活させてしまった編集者たちは社会的責任を取るべきじゃないの?」に賛成だ。
http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20081110
感情的な誹謗中傷は別として、これだけ長い期間、いろいろな人から疑問や指摘のある原稿を発表し続けているのだから、自分を含めた編集担当者たちはこの件についてどう思っているのか、それらの指摘に答える義務があると思う。
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