Media Player Classic Homecinemaについて
MPlayer for Windowsをmp4の推奨プレーヤにしておりましたが、最近のアップデートでは不具合が発生することが多く、
Media Player Classic Homecinema(以下、HPCHC)に変更いたします。

インストーラーも無く、実行ファイルが1個だけですので、大分気軽に使えるようになっていると思います。
またビデオカードにUVD,Avivo,PureVideo等のハードウエアによる動画再生支援機能があれば、
その機能が働き、再生時のCPU負荷が劇的に下がる場合もあります。

配布場所その1: 英語版
XvidVideo.RU - MPC HomeCinema (x86/x64)のページに行きます。
中ほどのリストから最新のビルド(リストの一番上)をクリックします。
さらに開いたページの下にある、Download: から
Media Player Classic HomeCinema (x86), svn xxx, / Without installerを選択
I agree.にチェックを入れ、continueを押してダウンロードします。

配布場所その2: 英語版
Index of /mirror/Misc (not by celtic_druid)/MPC-Homecinema SVN/
Recent files:のリストを見て更新のあったディレクトリをクリックして開きます。
最新のMPCHC_x86_svnXXX_yyyyyyy_zz.zip or 7zをダウンロードします。

英語版は、DLしたzip/7zを展開し、mplayerc.exeだけを取り出して、適当な場所に置いてください。
(mplayerc.exe以外は日本語ではない言語用のファイルその他ですので、全く使いません。)

配布場所その3: 日本語版
Media Player Classic 日本語化にある倉庫
日本語版は、DLした7zを解凍、mplayerc.exe以外のdllファイルもすべてexeと同じ所に置いて使います。
日本語への切り替えは、メニューバーのView - LanguageからJapaneseを選択

mpchc1.gif
mplayerc.exeを起動し、MPCHCのウインドウにmp4ファイルをドラッグアンドドロップすれば、再生が始まります。

mpchc2.gif
何も設定しなくとも使えますが、最近のビデオカードならばデフォのオーバーレイではなくVMRを使ってみるのもいいでしょう。
メニューバーのView - Options...を選択すると上記のウインドウが出るので、
さらにPlayback - OutputをクリックしDirectShow VideoのモードをVMRのいずれかのモードに設定します。

なお、XPの場合、Overlay Mixer/VMR7/VMR9/VMR9 renderlessのモード、
Vistaの場合、EVR/EVR custom rendererのモードでDXVAが有効になり、
ハードウエアによる動画再生支援機能によって、CPUへの負担をかなり減らすことができるようになるようです。

・ハードウエアによる動画再生支援機能が有効になっている例

DXVA.jpg
OS:Windows XP SP3 32bitDirectShow VideoのモードはOverlayまたは、
VMR9 renderless (Surface:3D surfaces)
VGA:ATi HD4850@Catalyst9.1 + Avivo
Player:MPCHC v1.2.989.0 + PowerDVD 8 H.264 Decoder


■HPCHCのH.264再生で、外部のデコーダーを使う

AVIVOが使用できるATiのX2600以外で、XP 32bit版のCataryst9.1を使用すると、HPCHCの内部デコーダーが働かず再生不能になるという不具合が発生しております。(2008.1.30現在)

まあこの不具合対策のためだけではないですが、HPCHCのH.264再生で、外部のデコーダーを使う方法を書いておきます。

・準備

CyberLinkマルチメディアソフトウェア用無料体験版の
ダウンロードに行って、PowerDVD 8の体験版をダウンロードします。

PowerDVD 8の体験版をインストールして、C:\Program Files\CyberLink\PowerDVD8にあるVideoFilterフォルダを中身ごと別な場所にコピーし、PowerDVD 8を体験する必要がなければ、アンインストールします。

コピーしておいたVideoFilterフォルダを開いて、その中の

CL264dec.ax
pThreadVC2.dll
264dsse3.dll
264be.dll
264dmmx.dll
264dsse.dll
264dsse2.dll

上記7つを残して、他は不要なので削除します。
この作業が終わったらVideoFilterフォルダをmplayerc.exeと同じ場所にでも移動しておきましょう。

・HPCHCの設定

mpchc3.gif
メニューバーのView - Options...を開いて、Internal FiltersのTransform FilterにあるH264/AVC,H264/AVC(FFmpeg)のチェックを外し、適用(A)をクリックします。
これでHPCHCの内部H.264デコーダーが無効になります。

次に、OptionsのExternal Filtersに移動し、右上のAdd Filter...をクリックすると、Select Filterウインドウが出るので、Browse...を押して先ほどのCL264dec.axを選択します
mpchc4.gif
External FiltersのリストにCyberlink H.264/AVC Decoder (PDVD8)が追加されますので、Prefer(優先)にチェックします。
さらにCyberlink H.264/AVC Decoder (PDVD8)をダブルクリックし、開いたウインドウでUse DxVAにチェックを入れ、適用(A)をクリックしOKを押してウインドウを閉じます。
mpchc5.gif

これでPowerDVD 8の外部デコーダーを使ったH.264の再生ができるようになります。


■mp4など拡張子によるファイルの関連付けの例

a)拡張子mp4がアプリに関連付けされてない場合
関連付けしたい拡張子の(今回はmp4)適当なファイルを右クリックすると、プルダウンメニューが出てきますので、
プログラムから開く(H)...を選択します。
「このファイルが開けません:」とウインドウが表示されます。
一覧からプログラムを選択する(S)にチェックしてOKをクリックします。

b)すでにmp4が何かのアプリに関連付けされている場合
mp4ファイルを右クリックすると、プルダウンメニューが出てきますので、
プログラムから開く(H)にポインタを合わせます。
さらに別のメニューが展開されますので、プログラムの選択(C)...を選択します。

a)あるいはb)の操作を行うと、ファイルを開くプログラムの選択ウインドウが出ますが、
mplayerc.exeを%Program Files%に置いてなければ、ウインドウの一覧にmplayerc.exeは出てこないので、
参照(B)...を押して、mplayerc.exeのあるディレクトリに移動してmplayerc.exeを指定、
「この種類のファイルを開くときは、選択したプログラムをいつも使う(A)」にチェックを入れてOKを押します。
こうしておけば、次回からダブルクリックするだけでmp4ファイルがHPCHCで開きます。

08.8.7作成,09.2.21更新
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