放送予定
   
   
   
11月25日(水)放送予定
“言語力”が危ない
〜衰える 話す書く力〜

10月下旬、「言語力検定」がスタートした。言語力とは論理的にモノを考え、表現する力を指し、その低下が2000年以降進んできた、国際学力調査"PISA"での成績下落の一因と見られている。進学校でも、成績は悪くないのに「話し言葉のまま作文を書く」「語彙が少なく概念が幼稚」などの事態が相次ぎ教師たちは危機感を強めている。また、言葉の引き出しが極端に少なく、例えば「怒る=キレる」としか認識できないため、教師が注意すると何でも「キレた」と反発され、コミュニケーションも成立しなくなってきている。背景には、センター入試の普及で「書く」「話す」が軽視されたこと、携帯メールの広がりで文章を組み立てる力が育っていないことなどが指摘されている。子どもたちの「言語力」低下の実態を見つめ、育成のあり方を考える。
(NO.2822)

スタジオゲスト 鳥飼 玖美子さん
    (立教大学大学院教授)
 

   
   
11月26日(木)放送予定
市民が裁判を変える
〜徹底分析・裁判員裁判〜


日本の刑事裁判に市民感覚を反映させようと、今年5月に始まった裁判員制度。この半年間に行われた裁判をNHKが独自に調査・分析したところ、裁判の結果に変化が生じていることが浮かび上がってきた。さまざまな経験や知識を持った市民の感覚が反映され、判決が、従来のプロ裁判官による「相場」と異なるものになるケースが出ているのだ。番組では、裁判員を務めた市民の証言を始め、検察官、弁護士への取材も含めて、市民が参加した法廷で何が起きているのかを探る。無罪主張事件や死刑事件も始まるなど、裁判員裁判がいよいよ本格化する前に、この制度の成果と課題を考える。
(NO.2823)

スタジオゲスト 青木 孝之さん
    (元裁判官・
駿河台大学法科大学院教授)