最終更新: 2009/11/25 19:09

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俳優の松方弘樹さんが釣り上げた325kgのクロマグロ、約437万で競り落とされる

俳優の松方弘樹さん(67)が釣り上げた325kgのクロマグロが25日朝、400万円以上で競り落とされた。
午前5時30分、築地市場の仲卸・米彦は吉報を伝える電話を待っていた。
このころ築地市場では、松方さんのマグロの競りが行われようとしていて、この米彦は2008年も松方さんのマグロを競り落としていた。
そして、吉報は松方さんのマグロとともに届いた。
325kgあったマグロは、えら、内臓を取り、282kgの重さで競りにかけられ、1kg/1万5,500円、総額437万1,000円で競り落とされた。
この金額に松方さんは「驚いています。仲買さんが『1万円ぐらいかな』と言っていたのが。そんな状況で驚いているだけで。とてもありがたいと思っています」と語った。
米彦の片山専務は「値段が思ったよりいっちゃったけど、これは仕方ない。この時期で5,000円ぐらい高いかな」と語り、相場より高めだったという。
しかし、競りが終わって30分足らずで、松方さんのマグロはほとんど売れてしまったという。
片山専務は「限られた本数、1本しかないですからね。ほとんど売れちゃいました」と語った。
松方さんのマグロの頭が運ばれたのは伊勢丹新宿店の米彦で、売り場には「松方マグロ」の文字が踊った。
店員は「これで(頭だけで)60kg以上あるでしょうね」と語った。
米彦の担当者は「300kg(以上)っていうのは、年に数本しかあがらないので、2年連続で(店に)入れてもらってありがたいですね」と語った。
また、2008年にマグロを仕入れ、松方さんのサインを飾っていた東京・練馬区のすし店「幸寿司」も、2009年の松方マグロを仕入れていた。
2009年のマグロは脂ののりがいいといい、幸寿司では大トロ1貫を1,000円以内で出したいという。
しかし、1,000円でも原価割れだといい、それでも出したい理由について幸寿司の上野 嘉都司さんは「お客さんの期待と、1年間お世話になったお客さんのお返し。活気づけるために、どんどんこういうのをやっていければ」と語った。
一方で、高額な松方マグロを500円で販売する店が現れた。
居酒屋「新宿・磯善」が提供したのは、松方マグロの中トロの刺身6切れで、500円の理由は毎週水・土曜日が刺身全品500円の特売のため。
店員は「1,200円で倍を出しても赤字になる価格です」と語った。
さらに、神戸市にある松方さんが経営するすし店「松の樹」では、325kgのマグロではなく、チーム松方が釣り上げた別のマグロがあった。
今、松の樹で出しているのは、今大会で松方さんが釣ったというコシナガマグロ。
松の樹に325kgのクロマグロが届かないのかと、松方さんに尋ねると、「そこ(関西の店)もちゃんと買うように段取りしていますよ。僕が釣った前のマグロもいますので、だから結構、松方マグロは出ます」と語った。
チーム松方は、25日も大会で、108kgのマグロを釣り上げたといい、店では少しでも多くの人にマグロを食べてもらいたいという。
松方さんは「貴重な魚ですから、競りで落としてもらって、みなさん、たくさんの人の口に入って、『おいしい』って言われたら、マグロも幸せです」と語った。

(11/25 18:54)


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