株式会社未来バイオエンジニアリング
資本金:3000万円
発行済株式の総数:600株
本社
東京都台東区北上野2-6-13-401
TEL:03-3842-5034
FAX:03-3842-5039
今年、春ぐらいから売られ始めた新進気鋭の未後悔株。
販売形態は自社名を名乗って自社株を販売、特別株式公開準備室や何とか推進室などを語っていないが、郵便物の発送先が上野近辺ではないことから(六本木近辺から発送)、おそらくセパレート型であることは推測出来る。ちなみに電話番号は上野近辺のものである。
販売価格は、1株38万円、今となっては非常に珍しいグリーンシートに登録して、その後東証マザーズに株式公開をしたいようだ。この「グリーンシートに登録して、その後東証マザーズに公開します」と言った営業方法は今はほとんど使われていない。かなり前に流行った未後悔株の営業における営業方法である。
株価純資産は販売資料に決算書等がついていないので分からないが、額面(資本金÷発行済株式の総数)は5万円である。最近の未後悔株にしては高いほうであり、5万円を38万円で販売は超法外とまではいかないだろう。法外には変わりはないが。
今や同じみになっているが、譲渡制限あり、会計監査人なし、信託銀行なしと3拍子揃っている。当然、1年半は日本の市場には公開出来ない。
さて、ここまでは至って普通の未後悔株である。
しかし、この未来バイオエンジニアリング社(以下未来バイオ)には2つ問題点がある。
まず1つ目は、本社がマンションであるということだ。もちろん普通の綺麗なマンションであり、普通に住民の方が住んでいる。残念ながら中の広さは確認出来ていないが、おそらく大きくても4LDKぐらいだろう。未来バイオのHPを見ると従業員が88名となっている、いくらなんでも88名収容出来るほど当該マンションは大きくない、もちろん無理やり押し込めば入るかもしれないが。
2つ目は、未来バイオのHPと登記簿の記載がまったく違うということだ。
まずは、資本金である。HPでは1億円となっているが、登記簿では3000万円である。登記簿には減資した様子はない。
次に、役員の名前である。HPに記載されている取締役3名は今年4月30日に辞任している。また販売資料に出ていた監査役も今年4月30日に辞任している。現在の代表取締役は浅田哲三氏である。
筆者が所持している販売資料は4月に配られたものであるから、その後役員を変更したとすることは出来る。むしろそれが正解であろう。資本金は別として、HP上の役員もまだ更新していないため古いまま残ってしまっているというのも十分考えられる(普通は考えられないが)。
しかし、変更した後が非常に問題なのだ。
実は、この未来バイオは現在、取締役1名、監査役1名の非取締役会設置会社なのである。いわゆる有限会社だ。先ほど、会計監査人や信託銀行がないと書いたが、それ以前の問題である。ご存知の通り、この非取締役会設置会社は日本市場おろか海外市場でも株式公開は出来ない。
しかも、それに至った経緯も問題なのである。以前はHP記載されてあったとおり、取締役が3名、監査役1名の普通の株式会社であった。にもかかわらず、敢えて「株式公開します」と株販売の営業をした後に(最中に)、絶対株式公開出来ない非取締役会設置会社に移行してしまったのだ。
過去にも、アンリミテッドとクールメディアいう未後悔株企業がこの形を取っていたが、株の販売中に非取締役会設置会社に移行するとういうことはさすがにしていなかった(アンリミテッドは株を売り出した当初から非取締役会設置会社そして現在は消息不明、クールメディアは設立当初から非取締役会設置会社そして現在は新宿あたりにいるようだが、詳しい所在は不明)。
未来バイオは自ら「株式公開します」と言って株を販売している傍ら、絶対に株式公開出来ない非取締役会設置会社に移行するという大きな矛盾を犯しているのだ。
そんな株がどうなるか、過去の例からも明らかであろう。
未来バイオの本社外観

資本金:3000万円
発行済株式の総数:600株
本社
東京都台東区北上野2-6-13-401
TEL:03-3842-5034
FAX:03-3842-5039
今年、春ぐらいから売られ始めた新進気鋭の未後悔株。
販売形態は自社名を名乗って自社株を販売、特別株式公開準備室や何とか推進室などを語っていないが、郵便物の発送先が上野近辺ではないことから(六本木近辺から発送)、おそらくセパレート型であることは推測出来る。ちなみに電話番号は上野近辺のものである。
販売価格は、1株38万円、今となっては非常に珍しいグリーンシートに登録して、その後東証マザーズに株式公開をしたいようだ。この「グリーンシートに登録して、その後東証マザーズに公開します」と言った営業方法は今はほとんど使われていない。かなり前に流行った未後悔株の営業における営業方法である。
株価純資産は販売資料に決算書等がついていないので分からないが、額面(資本金÷発行済株式の総数)は5万円である。最近の未後悔株にしては高いほうであり、5万円を38万円で販売は超法外とまではいかないだろう。法外には変わりはないが。
今や同じみになっているが、譲渡制限あり、会計監査人なし、信託銀行なしと3拍子揃っている。当然、1年半は日本の市場には公開出来ない。
さて、ここまでは至って普通の未後悔株である。
しかし、この未来バイオエンジニアリング社(以下未来バイオ)には2つ問題点がある。
まず1つ目は、本社がマンションであるということだ。もちろん普通の綺麗なマンションであり、普通に住民の方が住んでいる。残念ながら中の広さは確認出来ていないが、おそらく大きくても4LDKぐらいだろう。未来バイオのHPを見ると従業員が88名となっている、いくらなんでも88名収容出来るほど当該マンションは大きくない、もちろん無理やり押し込めば入るかもしれないが。
2つ目は、未来バイオのHPと登記簿の記載がまったく違うということだ。
まずは、資本金である。HPでは1億円となっているが、登記簿では3000万円である。登記簿には減資した様子はない。
次に、役員の名前である。HPに記載されている取締役3名は今年4月30日に辞任している。また販売資料に出ていた監査役も今年4月30日に辞任している。現在の代表取締役は浅田哲三氏である。
筆者が所持している販売資料は4月に配られたものであるから、その後役員を変更したとすることは出来る。むしろそれが正解であろう。資本金は別として、HP上の役員もまだ更新していないため古いまま残ってしまっているというのも十分考えられる(普通は考えられないが)。
しかし、変更した後が非常に問題なのだ。
実は、この未来バイオは現在、取締役1名、監査役1名の非取締役会設置会社なのである。いわゆる有限会社だ。先ほど、会計監査人や信託銀行がないと書いたが、それ以前の問題である。ご存知の通り、この非取締役会設置会社は日本市場おろか海外市場でも株式公開は出来ない。
しかも、それに至った経緯も問題なのである。以前はHP記載されてあったとおり、取締役が3名、監査役1名の普通の株式会社であった。にもかかわらず、敢えて「株式公開します」と株販売の営業をした後に(最中に)、絶対株式公開出来ない非取締役会設置会社に移行してしまったのだ。
過去にも、アンリミテッドとクールメディアいう未後悔株企業がこの形を取っていたが、株の販売中に非取締役会設置会社に移行するとういうことはさすがにしていなかった(アンリミテッドは株を売り出した当初から非取締役会設置会社そして現在は消息不明、クールメディアは設立当初から非取締役会設置会社そして現在は新宿あたりにいるようだが、詳しい所在は不明)。
未来バイオは自ら「株式公開します」と言って株を販売している傍ら、絶対に株式公開出来ない非取締役会設置会社に移行するという大きな矛盾を犯しているのだ。
そんな株がどうなるか、過去の例からも明らかであろう。
未来バイオの本社外観
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