ダビング10:解除ソフト販売容疑で東芝社員逮捕 全国初

2009年11月25日 10時55分 更新:11月25日 12時52分

「ダビング10」の仕組み
「ダビング10」の仕組み

 録画したデジタル放送番組の複製回数を10回までに制限する「ダビング10」の機能を解除するソフトをインターネットを通じ販売したとして、愛媛県警は25日、長野県佐久市岩村田、大手電機メーカー「東芝」社員、増村哲哉容疑者(39)を著作権法違反の疑いで逮捕した。購入した高校生(当時)もソフトの複製を計240人に転売したとして、同法違反容疑で書類送検する方針。ダビング10の解除ソフト販売が摘発されるのは全国初とみられる。

 増村容疑者の逮捕容疑は、昨年10月17日ごろ、松山市内の男子高校生(当時18歳)に、ダビング10を解除し無制限に複製できるソフトをインターネットからダウンロードさせる方法で650円で販売し、同月22日ごろには、茨城県結城市の男性会社員(同27歳)に、同様のソフトをCD-Rに記録して宅配便で送る方法で850円で販売したとしている。「小遣い稼ぎでやった」と供述しているという。

 県警は、増村容疑者は、昨年1月~12月に712人に販売したとみている。購入した男子高校生は昨年10月~今年2月、22都府県の計240人に計約14万5000円で複製を販売していたという。

 ダビング10は、ハードディスクに録画したデジタル放送の他の記憶媒体への複製を10回まで認めるシステム。昨年7月に解禁された。解禁前は著作権保護のため1回しか複製できなかった。【柳楽未来、村田拓也】

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