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学校で常に「日の丸」掲揚、自民党が条例案 大阪府議会

2009年11月25日

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 自民党大阪府議団は25日、開会中の定例府議会に、府立高校などを含む府の施設に、常に「日の丸」を掲げるよう定める「国旗掲揚条例案」を提出する方針を決めた。今議会中の可決を目指すが、条例が可決されるかどうかは微妙な情勢。ただ、条例案自体が日の丸掲揚の強制を推し進めるもので、波紋を呼びそうだ。

 文部科学省によると、01年春以降、全国すべての公立高校の入学式と卒業式で国旗は掲揚されている。ただ国旗・国歌法を所管する内閣府は、都道府県で学校現場の国旗の常時掲揚を定めた条例は「聞いたことがない」とする。

 条例案の名称は「大阪府の施設における国旗の掲揚に関する条例案」。第1条で「国を愛する府民の意識の高揚と次代を担う子どもたちの国際感覚の収得に寄与する」と目的をうたい、第3条で国旗掲揚を定める。対象施設は府庁やその出先機関、府立学校、警察など。条文に罰則はないが、違反すれば職員は内規で処分される可能性がある。

 府議会では63年に、全国の官公庁、各種学校で平日昼間の国旗掲揚を求める決議が採択されており、自民党の西田薫議員が10月下旬の教育常任委員会で「決議があるのに府立学校で実施されていない」と指摘。橋下徹知事が「条例制定という方法をとっていただけたら、国旗である以上、問題ないと思う」と答弁した。

 これを受けて、自民党の有志が条例化を検討。自民党は今後、各会派に議案提出の方針を伝え、12月までの議会中の可決を目指すという。

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