劇場には、足を運びませんでしたが。
ビデオで販売された『Air』『まごころを君に』を目にした感想は、この上ない後悔でした。
結末に納得できない、私が甘いのでしょう。
ハッピーエンドだけを追い求めた、あの頃の私は子供だったのでしょう。
作品には、作品の数だけ終わり方があります。
制作者側から見た『新世紀EVANGELION』という一つの作品は、TV放映された最終話。
そして劇場版のあれこそが、その結末であったのでしょう。
言うまでもありませんが、それは決して変えられません。
私がインターネットに触れ、自分のパソコンからアクセスするようになった頃には。
すでに多くのSS作家様が、自分なりの作品へとEVAを昇華させておられました。
沢山のSSを読ませていただきました。
その中でもまた、納得できる作品があったり、そうでない作品に触れたりもしました。
ですが、その作品の多くに言える事があります。
生半可な気持ちでは、あれだけの文章量は掲載するまでには至らないでしょう。
幸か不幸か、まだ私の自宅には。
TV放送されたEVAを録画したテープが残っていました。
痛みが激しい上、全話ではありません。
劇場版は当然ながら、レンタルなどのビデオとも、作品が微妙に違うはずです。
ですから、SSを書くのに満足な資料とは言えないかもしれません。
けれど今は、書けるだけ書いてみようと思います。
途中で投げ出すかもしれません。
継続という言葉が全く似合わない人間ですから。
独りよがりで、人が読んでくれても面白くない作品かもしれません。
けれどそれでも、今は書いてみたいんです。
自分なりの、EVAとよんだ作品に対する思いをこめて。
できましたら、しばらくおつきあい下さい。
どれだけ愚かなことでも 認められる事じゃなくても
叶うなら、僕は―――もう一度、会いたいんだ
それがこの作品の全てです。
2002.08.01 おくQ
2003.06.18 改題